第十一話 エスカルゴと双葉さん

話があると言われ学校が終わり、少し早いが夕飯にすることにした。

双葉さんと一緒にいるということもあって男子からの目が少し怖かったがまぁ仕方ないなと思っていた。ただ今まで目立って学校生活を送って行ったわけではないので少し変な感じだった。

(双葉さんとか学校で人気の人はこんな感じたの視線で見られるんだろうな。俺は絶対やだな…

高校生御用達のレストランに入ってあまり人目のつかないところに座った。

すると双葉さんは注文してから話そうと言ったので、自分も注文することにした。

自分は夕食をここで済ませるため、カルボナーラにした。

双葉さんはエスカルゴを頼んでいた。


エスカルゴってなんだ…


注文し終わった後双葉さんに聞いてみた。

「双葉さん、エスカルゴって何?」

双葉さんは驚いたような顔をした。

「それを女子に聞くんですか?面白い方ですね」

はじめは言ってる意味がわかんなかったけど自分で調べろと言う事なんだろうと思い自分で調べた。

エスカルゴと検索しようとすると

検索バーに


気持ち悪い


カタツムリ


というのが出てきた。


え?カ、カタツムリ??

双葉さんの顔を見てみるとキョトンとした可愛らしい顔で見ている。

絶対カタツムリじゃないなと思い俺はもう一度調べる。今度は、"エスカルゴ中身"と調べた。すると、バターや玉ねぎと一緒にリンゴマイマイと書いてあった。これは、もう。カタツムリだ…………。

「ようやくわかったみたいでよかったです。」

こちらの顔を見て俺がやっと理解したのをわかり呆れながらこっちを見てる。

「すまんかった、全然わかんなかった」

すると双葉さんはこちらを見て

「ただカタツムリと呼ばないでくださいね。エスカルゴと呼んでください!」

確かに女子は気にするだろうな。

多分おいしいのだろうが、俺は食ったことがないのでわからない。

そういう食べ物世の中にある。そうわかっていてもあまり目にしないため。あまり現実味を帯びてなかった。


料理が来た

エスカルゴ……たしかにカタツムリだ…

だけど、サザエだと思えばサザエだなと思ってしまう感じで、特に変とも思わなかった。


そしてご飯を食べながら双葉さんが話してきた

「学校での話ですが、あれは嘘です。」

学校での話多分音楽室で女子が話していた内容だろうな

「大丈夫だよ。信じてないし」

本当だ。双葉さんがそんなことを言う性格をしているわけもない。

「あ、あと。あまり私を褒めすぎないでください。」

そんな、褒めたか?

「どうして?」

「は、恥ずかしいです…」

何とも可愛らしい声で言う。

その後は体育祭やバイトの話をしてすぐに帰宅した。

正直途中から意識がなくなっていた。

意識はあったが話が入ってこなかったのだ。

それも無理はない。すごく可愛かったから

反則だろ………

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