第十話 ドアの先には
ドアの方を見てみると双葉さんがいた。
「あ、その…すみません。盗み聞きみたいな感じになってしまって」
そう言って双葉さんがこっちに来る。
「あなた方の風評被害はほんとにやめてほしいです。私はあなた方よりもまじめに学校生活をしています。」
少し怒った口調で話している。これは怒っているだろうなぁ。
「うざっ」
走って逃げていった。なんだったのかと思いながら見送った。
「あ、ありがとう」
俺はだる絡みされていたので盗み聞きでもありがたかった。
「いえ、別にあなたのためじゃないです。と言いたいですが、ありがとうございます。
少しお話がしたいのですか、時間はありますか?」
ん?
「あぁ、いいよ」
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