第七話 お願い

店長はほぼ卵を全部丸投げしてどっかいってしまった。

双葉さんは店長の見送りをして改めて卵見てどうしようか、なやんでいた。


「どうしよう・・・」


小さな声が聞こえてきた。

俺は夢の中で助けてもらったのでなんか手伝いたいなと思っていたが、やっぱり夢の事が忘れられず動けない。。

(俺のヘタレ…)

そんなふうに思っているとこっちに来た双葉さんが可愛い目で言ってきた。

「あの、私のミスなんですが手伝ってくれませんか?」

断れないだろうが…

「いいよ。卵料理なら作れるし」

そう言い俺は表にでる周りを見渡し調理部屋に入った。

「あの、急遽なんですが。コレとコレとコレを作ってくれませんか?」

といい自分もエプロンを着け、盛り付けをする

双葉さんにはポスターを書いてもらっている。そして20分ぐらいで卵料理が完成した。

俺はベルを持ち表に出てこう叫んだ

「卵フェア開催しまーす!出来立て卵料理全品500円です!」


そうすると客がこぞってこっちを見て


1


2


3


「「「うぉおおおぁおおお!!!」」」


歓声が上がり飛ぶように売れていく

「すごい…」

双葉さんは小さく驚いている目元が見開いている

「そうだろ。ここのスーパー皆んな優しいし色んなサービスをしてるから困ってたら、調理部屋の皆んなの顔とお客様の顔を見てみな」

(ビックリしてるんだな)

お客様の年代を見てコレをたくさん食べるのではと思ってそれが功を奏したんだと改めて自分も安堵した。

スーパー一丸となってこの卵事変は幕を閉じたのだった。


そして、閉店時間双葉さんは竹田に反省会の中で

「あ、あの。今日はありがとう」

コソって言ってきた。

「あぁ。大丈夫だよ」

なんだろう学校のみんながもってる印象とは大違いだな…


学校での双葉 陽菜

学校では男女共に認める美女でありながらあまり人を近づけないようなオーラを放っている男子からは高嶺の花である一方女子からは妬まれたり、嫉妬されることが多かった。


そのせいか学校では「孤独なシンデレラ」

と言われていた。

あまり双葉さんはその名前を呼ばれるの好きではなかった。

理由は昔の俺だったらわかんなかったけど今の俺ならわかる気もした。

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