第三話 応接室での話し
応接室に連れてこられたクレーマー 南 癖太郎 (なん くせたろう)の言い分はこうだった
そこの店員があたってきて買った商品が落ちたんだ
それも卵が落ちてしまったため卵が割れてしまったどうしてくれるのだ。と言うものだった正直自分的には新しいのに変えればいいだけの話なのだが新人ちゃんは結構おとなしい性格なのでそんなことしたらすぐに謝ると思うし違うと言っている。
ただ、割れた卵のこぼしあとはなくパックの中で割れたと言っていた
店長はそこに目をつけた
「じゃあ割れてしまった卵を見してもらえますか?」
「おぉ、いいぞ」
男はパックをバックから取り出す
卵は割れていた…いや…すごい粉々になっていた
「どうだ?割れてるだろ?」
「卵を落としただけではこんな粉々に割れませんよ」
ヒビが入るとかそういう問題ではなかった
チョークの粉ぐらい砕け散っていた
流石にやりすぎだと思った店長なにも反発しない(出来ない)ので警察に電話して連れて行ってもらった
卵事件後店長はスタッフを全員集めた
「すまんな迷惑かけてしまって」
何故か頭下げてきた。
「え?」
一同驚愕
何故かわからなかった難癖つけたのは難癖太郎なのだから。
「店長はなにも悪くないですよね?」
店長は頷く
「確かに今回の件は私は悪くないけど最近のクレーマーの対処への方針をしっかりしていなくて申し訳ないと思ってる」
責任感が強い店長的には謝りたかったのだろう
そしていつもより長く感じたバイトが終わり帰りの支度をしていた時だった
双葉さんが話しかけてきた
「先程はありがとうございます」
さっき助けた時のお礼だろう別にいいのに真面目なやつだ
「全然いいよ。別に仕事だし」
疲れすぎてそっけない返事をしてしまった
双葉は少しムッとした表情となった
「ありがとうございます」
「大丈夫だよ」
次は双葉さんの方を見ながらいうと・・・
今度は笑顔でどっか行ってしまった
ただ笑顔が可愛かった…
なんだろうあの女神のような笑顔……
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