第2話 家族紹介
打ち合わせ長引いたな~、班長が余計な口出ししてくるから。
「ただいま~」
私の家は賃貸マンションの3LDK。
「お帰り明日香」
出迎えてくれたのは私の旦那。
「ただいま
自慢だけどメッチャイケメン!
身長175㎝と平均ちょい上で体重は70㎏の細マッチョ体型。
歳は私と同じなんだけど若く見える、25とか言っても信じれる。
「ご飯にする?お風呂にする?」
さらには家事、子育てもしてくれる。
「ご飯にするわ、今日は何?」
「ハンバーグだよ」
「やった!お肉の気分だったんだよね」
「それじゃ、直ぐ用意するよ」
「ありがとう」
そこでパタパタと足音がし、
「ママ、おかえりー!」
「ただいま、幸介」
息子の幸介が足元に抱きついて来た。
自慢だけとメッチャ可愛い!
幸介は小学一年生なんだけど、誠一郎さんのクローン?ってぐらいそっくりなの。
「僕今日ね、体育のときょうそうで一番だったんだよ!」
私と違って運動神経も良いみたい。私の遺伝子入ってるのかな?私の股から産まれ出てきたのは間違いないんだけど。
「凄いわね。ママ、着替えてくるからご飯食べながゆっくり聞かせて」
「うん!」
ダイニングで誠一郎さんが作ってくれた夕飯を三人で食べる。
「でね、他に山田くんと井上くんと伊とうくんが速くて、4人できょうそうすることになって僕が一番だったの」
「クラスで一番幸介が足速いんだ、本当に凄いね」
私なんて人生一度として徒競走で一位を取ったことない。
やっぱり誠一郎さんの血だね。
「誠一郎さんも高校の時にクラスで一番足速かったよね。体育祭のリレーでアンカーやってた覚えがある」
「そうだったかな…。僕が体育祭で印象に残ってるのは明日香の応援旗だなぁ…」
私と誠一郎さんは同じ高校で二年はクラスも一緒だった。
でも当時から恋人ってわけじゃない。誠一郎さんは学校トップクラスのモテモテ男子。私は教室でもキャラ絵を描いてたオタク女子。とある事情で時々話するぐらいの仲ではあったけど…、
私達の馴れ初めは次々回話そう。
「あとね、放課後はアミちゃんと一緒に絵を描いて遊んでたんだ」
絵を描くのは好きみたいだからそこは私の遺伝子かな。
「だけど他の女の子達も一緒に遊びたいって言ってきて、僕が「いいよ」って言ったらアミちゃんが怒ったの…何でかな?」
やっぱり誠一郎さんの遺伝子が99%だね、小学生は足が速いだけでもモテ要素だし。
「先にアミちゃんに「いいよね?」って聞いた?」
「ううん、聞いてない」
「二人で遊んでたのに幸介が一人で決めたから怒ったんじゃないかな」
「そっか!分かったよママ」
本当はただの嫉妬だと思うけど、まだ小学一年生だからね。
「幸介、口の周りにソースついてるぞ」
「んん~…」
幸介の口を拭いてあげる誠一郎さん。
「もう少し落ち着いて食べなさい」
「パパのハンバーグ美味しいから仕方ないよね」
「美味しいから仕方ないー」
「ふふふ」
イケメンの良夫に可愛い息子。
私は私生活も幸せの絶頂だ。
ほんと上手く行き過ぎて怖くなってしまう。
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