この幸せな日常、私の妄想じゃないよね
ニッケン
第1話 自己紹介
私の名前は
女性
身長は150cmと平均より低め、体重は…ぽっちゃり体型とだけ言っておこうかな。
髪型はボブカットで眼鏡が似合う感じの顔…自己判断だけど。
そして職業は、
「今週号の話も評判良いですよ。SNSでも
「良かったわ」
漫画家。ペンネーム『
大口を叩けば、
「飛鳥さんは最早『週刊ダイブ』の看板漫画家だよ。アニメの二期も大反響で三期も決まってるものね」
「ありがとうございます」
人気漫画家でい!…なんちって。
今は出版社のオフィスで、担当の安藤さん(女性)と打ち合わせ予定だったところに編集班長の伊藤さん(男性)が顔を出したって状況。
ここからちょっと私の過去語りになるけど聞いてください。
私は子供の頃から漫画家に憧れてたオタクだ。
統計は取ってない主観だけど、
現在世界的に人気の作品も多くある日本の漫画・アニメ。有名キャラ・好きなキャラを一度「書いてみようかな」と思った子供はほぼ100%だと思うんだよね。
でもその内90%以上は、上手く描けなくて直ぐ止める。
私は止めなかった10%未満に含まれるわけよ。
大事なことだから二回言うけど主観ね。
中学では漫研、高校では漫研と美術部の掛け持ち。
高校卒業後は、漫画・アニメの専門学校に二年通い担任講師の伝手で漫画家のアシスタントになる。
この時点で20歳、漠然と25歳まで連載出来なかったら諦めようとか思ってた。
アシスタントしながら自分の作品を書く日々が続く、この時期辛かったな~。
そしてギリ25歳までに連載出来た。
けど、
その作品は短期打ち切り。
漫画家を諦めようとも思った。
でも、
今の担当の伊藤さんに「飛鳥さんには才能があります!」と熱心に説得され、もう一度だけ頑張る事にした。
そして連載二作目、これが上手くいっちゃったんだよ!!
伊藤さんは計算型というべきか、流行を取り入れるタイプ。
私は流行なんか関係なく良い作品は評価されると思ってたんだけど、一作目は評価されなかったから、伊藤さんの助言を多く取り入れた。
もちろん流行りを取れ入れたら評価されるような簡単な業界じゃないんだけど、運とタイミングが良かったのかな。
トントン拍子に高評価されたんよ。
あの○○が大絶賛!単行本が大量重版!アニメ化決定!みたいな感じで。
当時は「え、誰それ!?」「やったぁ!ちょっとは贅沢出来る!」「本当?本当に本当なの!?」
と、言った具合だった。
そして運気は下がることなく、今では看板漫画家と言われてる。
………これって私の妄想じゃないよね。
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