第154話 新たなる決意/エリアボス ビッグスラッシュシャーク戦
「もう行くのね。寂しいけど…仕方ないわね。」
「次の街…テンスラグナへ向かうために行かなきゃいけないし。
その前にエリアスちゃんに会って行かなきゃいけないからね。
…そう言えばサティナは?」
「何か用事があるからまた会いましょうって伝えてって言われたわ。
真剣な表情でおめかししてたわよ。
デートかしらね♪」
あー。私の出る幕はないみたいだね。
エリアスにサティナのことを伝えてからテンスラグナに行こうと思ってたんだけど…。
この感じなら当人同士で解決するだろう。
私はテンスラグナに向かうためにエリアボスを倒しに行くとしようかな。
ルルも地上で戦えるようになったから戦力アップしたし。
これなら余裕で突破できるだろう。
「地上まで送っていくわ。」
「ありがとう。」
私はレグリアの案内で地上へと戻る。
地上へと戻ると私は陸に上がって人魚化を解いた。
「じゃあ私は行くね。」
「ユズ!」
「ん?どうしたの?」
「私、立派な女王になるために頑張るわ!
人魚の国を…マーメディアをもっといい国にするために。」
「楽しみにしてる。」
「だから…だからまた会いましょう!」
「うん。約束。
ピンチになったら駆けつけるから呼んでよ。」
「ええ!あなたの旅の無事も願っているわ!」
「それじゃあね。」
握手をするとレグリアは海へ戻っていった。
「さて…レグリアに負けないよう私も次の街に行かなくちゃ。」
私はテンスラグナに向かうべく{水王の空洞}へと向かう。
{水王の空洞}はダンジョンというわけではない。
マップで見た感じ広い空洞だ。
恐らく…というか間違いなくここにエリアボスがいる。
どこから出てくるのか…。
私は警戒しながら空洞を抜ける。
『SYAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!』
「来たね!」
出口に向かおうとすると巨大なサメのようなモンスターがこちらに向けて襲い掛かってきた。
これがエリアボスだろう。
ーーーーーーーーーーー
ビッグスラッシュシャーク
エリアボス
ーーーーーーーーーーーーー
「エリアボス…倒してここを通らせて貰うよ!ルル!」
「ララ~♪」
『SYAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!』
ビッグスラッシュシャークはそのままルルに対して噛みつこうとする。
「ルル!アーマードソング!スピードソング!デュアル!」
「ララ~ラ~♪」
『SYAAAAAAAAAAAA…』
ルルの歌の効果でビッグスラッシュシャークの動きが鈍った。
「私の新しい切り札!星砲アクエリア!星砲弾射出!」
『SYAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!』
ルルのデバフが効いているおかげで大ダメージが与えられた。
もう一二撃くらい与えれば勝てそうだ。
アクエリアの射出にはまだしばらく時間が掛かる。
まぁその前にスノウとか出せば勝てそうだけど。
「出すまでもないよね。チェンジ。侍」
私は職業を侍にチェンジする。
「すぅ…。頼むよ新武器…人魚ノ太刀。」
これは新しくメギドに作ってもらったうちの一本。
人魚ノ太刀。
これは切り札用に取っておいたものだ。
なにせ私のレベルじゃ使いこなせないから。
謙遜とかではなくレベルで制約があるのだ。
この人魚ノ太刀はレベルが120以下だと5分で強制的にインベントリへ戻ってしまう。
おそらくメギドが設定したとかではなく元々そういう武器だ。
メギドが作った時点だ恐らくそうなっていた。
「勝負は一撃。」
『SYAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!』
「悪いね。」
私は刀を鞘に納める。
するとビッグスラッシュシャークの体は真っ二つになりポリゴンとなって消えた。
《エリアボス;ビッグスラッシュシャークを討伐しました。》
「よし。これでテンスラグナに入れる。」
私は職業をテイマーに戻すとテンスラグナに向かうのだった。
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