第153話 神秘なる進化の先

「レグリアお待たせ」


「随分と早かったわね?」


外に出るとレグリアは遺跡の入口の石に座っていた。


私的には結構時間使ったつもりだったんだけど…。


ゲームの中だからかな?


まぁそれはいいとして。


「無事に人魚の宝玉貰ってきたよ。」


「ってことはここの主に勝ったのね。」


「うん。スノウとルルのおかげでね。


ところでここら辺に広くて落ち着ける場所ってない?」


「広くて落ち着ける…あ、心当たりがあるわ。


付いてきて。」


そう言って泳ぎ始めるレグリアに付いていく。


案内された場所は周りが岩に囲まれた音のしない静かな空間だった。


…うん。ここならよさそうだ。


「ありがとう。ここなら大丈夫そう。」


「何をするの?」


「まぁ見ててよ。ルル。」


「きゅるるぅ~」


私はルルを呼び出すとさっき手に入れたばっかりの人魚の宝玉を出す。


それをルルの額にくっつけるとルルの体が光始めた。


「これは…」


「綺麗…」


「きゅるるぅ~?」


段々と光が強くなり収まるころにはルルがいた場所には水色の髪の毛で巨乳な可愛い人魚がいた。


「…ルル?」


「ララ♪」


「これが…ウタイルカが人魚になる瞬間なのね…。


貴重なものを見せてもらったわ…。」


「ほんと凄いよね…。」


スノウたちの時も綺麗だったけど今回も綺麗だった…。


「ララ~♪」


「わ、ちょ!ルルくすぐったい!」


私がルルの進化に見惚れているとルルは近寄ってきてすりすりしてくる。


「ラ~♪」


なんかウタイルカの時よりも甘えん坊さんになってる気がする…。


まぁ可愛いからいいけど。


「羨ましいわね…」


そんなぼそっと吐いたレグリアの言葉をルルは聞き逃さなかったようでレグリアにも同じようにすりすりする。


「私にもしてくれるの?ありがとう。可愛いわね。」


「ラ~♪」

さてと…肝心のステータスの方は…。


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ルル(プリンセスマーメイド) 激レア


element:歌 幻獣 神秘


レベル:80


ATK:0


MAG:750


DEF:0


SPD:700


LUK:200


スキル


癒しの歌


ヒーリングサークル


パワードソング


スピードソング


アーマードソング


ミックスソング(三種)


錯乱の歌


【姫の威圧】


ーーーーーーーーーーーー


おお!ステータスが大幅にアップしてるし重ね掛け出来る歌の数が増えてる!


それに姫の威圧って特殊スキルっぽいけど…


詳細を確認してみよう。


ーーーーーーーーー


【姫の威圧】


水系モンスターと遭遇すると高確率で相手のATKを下げる。


ーーーーーーーーー


弱体化系か…。


戦闘がしやすくなっていいかもしれない。


「これからもよろしくね。ルル。」


「ララ~♪」


私はルルのステータス画面を閉じると次の街へ行く準備をするべく街へ戻るのだった。

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