第152話VS十二星神 水瓶座 アクエリオス
「着いた!」
「きゅるるぅ~」
「はぁ…はぁ…着いたのね…」
猛スピードで飛ばした私達は短時間で遺跡へとたどり着いた。
レグリアはへばってるみたいだけど…。
とりあえず遺跡に入ろう。
「レグリア、遺跡の前に立ってみて。」
「こうかしら?」
《人魚の王族を確認しました。》
《人魚のティアラを確認しました。》
《封印の解除を確認しました。
遺跡の入口を解放します。》
アナウンスがあったあと扉が解放された。
「ここからは私だけで行くよ。」
「…外で待ってるわ。
気を付けて。」
「うん。」
そう言うと私は遺跡の中へと入って行く。
『よくぞ参りました。
星の神を鎮めしものよ。』
遺跡の中に入るとすぐさま扉が閉められてその後に声が聞こえてきた。
「あなたは?」
『私はアクエリオス。
ここの主をしている…水瓶座の十二星神です。』
「あなたは落ち着いてるんだね?
他の十二星神たちは暴走してたけど…」
『いいえ。この声は暴走が始まる前に意識を切り離したからこうして聞こえているのです。
私の肉体は既に暴走状態にあります。』
「なら私が止める。
そのために来たわけだし。」
『助かります。
ではあなたを私の肉体の元へ送りましょう。
ご武運を。』
そんな声が聞こえたのち私の体は光に包まれ一瞬で宇宙のようなフィールドに移動した。
『侵入者よ。我が聖域に踏み込むとは罪深い。』
「意識を切り離してても喋れるのか…」
『私、アクエリオスが罰を与えましょう。』
「あなたを止めて人魚の宝玉も貰う。」
『国宝を…?
ますます許せません。
あなたを裁きます。
極刑です。』
「行くよ。スノウ!ルル!」
「きゅ!」
「きゅるるぅ~」
『はぁ!』
「スノウ!」
「きゅ!」
『阻みますか…』
「ルル!スピードソング!パワーソング!デュアル!」
「きゅきゅるるるる~るるる~る~」
『…!?力が抜けていく…?いったい何を…』
「スノウ!ブレイズブリザード!」
『こんなもの…!っ…!振り払うための力が…』
「とどめ、刺させてもらうね?
スノウ!ユニゾン!」
「きゅ~!」
「コールドインフェルノ!!!!!!!!」
『私の…負けです…』
こうして私は水瓶座の十二星神との戦いに勝利した。
アクエリオスを倒してほっとしていると様々な通知が一気に流れてきた。
《十二星神水瓶座のアクエリオスを討伐しました。
【水瓶座を打ち倒せしもの】の称号が与えられます。》
《プレイヤーユズは四体目の星神の討伐に成功したため報酬として『星神の羽衣』を贈与します。》
星神の羽衣…?
気になって性能を確認してみる。
ーーーーーーーーーーーーー
星神の羽衣
自身が打ち倒した星神の力を持つ星神武器を召喚出来る。
※攻撃力は一番高いステータスと同じになる。
《現在召喚できる武器》
星盾スコーピオ
星秤リーヴラ
星槍ポセイディア
星砲アクエリア
ーーーーーーーーーーーーーーーー
武器召喚出来る装備か…。
星神に勝つたびに増えてくみたいだしいいかも。
とりあえずこれは後で試してみよう。
本題はここからだ。
「それで?人魚の宝玉は貰えるの?」
『はい。私を助けてくれたお礼です。
差し上げます。』
そう言ってアクエリオスは私に真珠のようなアイテムを渡してきた。
「これが…人魚の宝玉。」
『はい。』
「とりあえず試したいけどまずはレグリアのところに戻ろう。
それじゃあね。アクエリオス。」
『はい。私はこれから眠りに付きますが…また星神が全員眠りに付いたころにお会いしましょう。
あ、そうです。攻略順を間違いなきよう。』
「それってどういう…いない…」
最後に意味深なことを言ったので気になったが既にアクエリオスの姿はなかった。
どういうことなのか…まぁ今度会う星神にでも聞いてみるかな。
そう考えて私はレグリアのところに戻るのだった。
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