第127話 古龍の古代遺跡④
部屋の中に進むと広い空洞になっていて天井は見えないくらいに高くなっていた。
ドラゴサイズドッグの時は天井に張り付いてたんだけど…
これじゃ上に張り付いてても分からないな…。
「きゅきゅ!」
「スノウ?何…って」
突然袖を引っ張ってきたスノウが示す方向を見ると私達が通ってきた扉が崩れた岩によって塞がれていた。
「これは…逃がさないってことかな…」
部屋に入る時に忠告のウインドウがあったし…まぁ予想できた展開だけど…。
「何が出てくるのやら…」
「ユズさん!後ろ!」
「っ!!」
紺の呼びかけで間一髪、奇襲を交わす。
襲撃してきた生物の方を見るとそこには竜の羽と尾を生やし、体を羽毛で覆う一人の少女の姿があった。
所謂半竜人ってやつかな…?
とりあえず私は相手のステータスを確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドラゴンキメラ
Lv190
★属性
炎/竜/恐竜
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドラゴンキメラ…?
それに見たことない三属性…新しく実装された…?
ってかレベル190⁉
このダンジョンやけにレベル高いとは思ってたけど…
まさか200手前までいるなんて…。
なんにせよこの子を倒さないと…
「随分と可愛らしい襲撃者だこと」
『侵入者。排除する。』
半竜人ちゃんはそう一言洩らすと襲い掛かってきた。
「っと…!攻撃は可愛くないね…」
私は咄嗟に攻撃を避ける。
『なぜ逃げるの』
「はいそうですかでやられるわけにはいかないでしょ。」
『私はここを守るために生まれた。何が何でも侵入者は排除する。』
「攻撃してくるなら…反撃するだけだよ!スノウ!」
「きゅ!」
『対象…スノウユニコーン…?知っているものとは違う…?
一体…?』
「さぁ…何なんだろうね?スノウ!コールドインフェルノ!」
「きゅ!」
『…!』
半竜人ちゃんは咄嗟にスノウの攻撃が届かない場所へと避ける。
そのまま羽を動かしてくうちゅにとどまっている。
「なるほど…確かにそこならスノウの攻撃は届かない…
けど…他の子ならどうかな!
ルシェリ!パラライズシャワー!!」
「ルル~!!!」
『…羽が』
「追い打ちを掛ける!ルシェリ!フェアリーボム!」
羽が痺れて落ちてくる半竜人ちゃんに向けてフェアリーボムを叩きこむ。
『…ぼう』
「!」
半竜人ちゃんは口から炎を吐いてフェアリーボムを全て打ち消す。
そして空中にとどまった。
麻痺も治っているようだ。
『麻痺は解析した。もう効かない。』
「じゃあ…これはどうかな!フェアリーオブジャッジメント!!!!!!」
『広範囲に及ぶ攻撃…避けられないのなら相殺する。』
「モノ!アクアバースト!」
「くぅ~!」
『自分の攻撃は囮?別方向から攻撃しようとしても無駄。』
「それは…どうだろう?」
『…?…まさか』
「そのまさか…かもね。スノウ!」
「きゅ!」
スノウの攻撃で羽が凍り付き完全に半竜人ちゃんの動きが封じられる。
「これで終わり。」
《条件をたっせいしました。バトルを終了します。
勝利報酬がインベントリに送られました。》
止めを刺そうとしたところで戦闘は終了した。
【10万pv突破】運極振りテイマーのVRMMO ゆゆ @deko5353
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。【10万pv突破】運極振りテイマーのVRMMOの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます