第124話 古龍の古代遺跡①
「さてと…中に入れたはいいけど…スノウ、道案内できる?」
「きゅ!」
「大丈夫そうだね。ならお願い、」
スノウは任せてと言わんばかりに戦闘を歩き始める。
スノウに任せればとりあえず最深部には進めるはず。
「先導はスノウに任せてゆっくり行こうか。
あ、一応モンスターも出るかもだから警戒もしながらね。」
「ルル~」
「分かりましたー」
「きゅ~」
私達は警戒しつつもの中を進む。
しばらく進むと分かれ道にたどり着いた。
「分かれ道…かぁ。どっちに進むかなぁ…」
こういう場合、どっちかが罠まみれだったりすることもあるし…
慎重に進みたいけど…
どうしようか…
「スノウ。どっちに進めばいいと思う?」
「きゅ…きゅ!」
スノウは少し考えると右側の道を角で指した。
「きゅきゅ」
「こっちに何かあるんだね」
「きゅ」
「じゃあこっちに進もうか。」
「きゅ~」
私達はスノウが指した方の道を進む。
しばらく進むとその先には大きな扉があった。
ここが最深部…ではなさそうだね。
まぁ入ったばっかりだしそんなわけないか。
多分この遺跡の最初のボス部屋なんだろう。
私は扉を開いて部屋の中へと入る。
中は広い広間になっていて中には何もいない。
「ボス部屋…じゃない?」
部屋のどこを見てもボスらしいモンスターは見当たらない。
なんか嫌な気配はするんだけど…。
「きゅ!」
「ユズさん!気を付けてください!上です!!」
「ルル!」
「っ!」
『Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
私は上からの奇襲を妖精の羽を発動してなんとか躱す。
天井の見えないところに張り付いてたってわけね…。
どおりで気配は感じても姿は見えないわけ。
「これがこの遺跡で戦う最初のボスなわけだけど…
なんというか…異質だね…」
ドラゴンのように見えるけど犬のようにも見える…。
カマキリみたいな鎌を持ってるし…
足に吸盤みたいなの付いてる…
「えっと…モンスターの名前は…ドラゴサイズドッグ…レベルは…170⁉」
レベル170って…私のレベルより高い…。
というかやっぱり犬なのか…。
まぁそれはさておき。
「…どうやって戦おうか」
吸盤で天井にくっつくから攻撃当てにくそうだし、あの鎌何でも切れそうだし…
しかもさっきから斬撃をこっちに飛ばしてきて近付くことも出来ない…。
何か対策方法は…。
「ん?なんだろあれ…」
どうにか倒す方法を考えていると天井に何か白いものがくっついているのを見つけた。
よく見ると一つ一つがちいさくて丸い…。
もしかして…!
「スノウ、紺、ルシェリ!あの白いのを全力で攻撃して!」
「きゅ!」
「分かりました!」
「ルル!」
私はみんなに白いものを攻撃してもらう。
『Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
するとドラゴサイズドッグはスノウたちに斬撃を飛ばしてきた。
あの白いものを守るように。
「予想通りだね。さぁ…次はこっちの番だよ!」
そう言って私は反撃の体勢へと入るのだった
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