第114話 VSミナモの聖獣戦

「さてと…行くよ第八エリア!」


「きゅ~!」


「ルル~!」


私達は第八エリアへと進むべく第七エリアの先にある湖のようなところに来ていた。


どうやらここにエリアボスが出るらしい。


「ふたりともよろしくね」


「きゅ」


「ルル~」


「うんうん。ふたりとも今日も元気だね~。」


ルルは外に出てたけどスノウは出してあげられてなかったからねぇ…


「第八エリアに行くにはエリアボスを倒さないといけないわけだけど…」


第六、第七と聖獣の試練が続いてるし第八もそうだと思うんだよね。


雷、炎と来てるから次は水?氷?


まぁ出てきたら分かるか。


なんにせよここを突破しないと次には進めないからね…。


「スノウ、ルシェリ。ふたりも周りを警戒しててね。」


今のところは何も出てくる気配はないけど…


どこから現れるか分からないからね。


警戒していると周りが霧で覆われて視界が悪くなる。


そしてその中から声が聞こえてきた。


『汝らは如何なる用でここに来た?』


「声…?私達はこの先の街に進みたいだけなの。


あなたは誰なの?


もしかしてあなたが水の聖獣?」


『…この先…エイトルティナか。


いいだろう。それだけならば


先に進むといい。』


話を聞いてるようで聞いてない…。


だけど先に通してくれるなら進もうかな?


『待て』


「…?」


『汝からは聖獣の力を感じる。


どういうことか説明してもらいたい。』


「聖獣の力…あ、もしかしてこれのこと?」


私は結晶を取り出して見せる。


いや姿が見えないから見えてるのかは分かんないけど。


『それは…つまり汝は雷と炎の試練をクリアしたということか?』


「うん。二体と戦ってこれを手に入れたよ。」


『そうか…。ならばタダでここを通すわけにはいかんな』


「え?さっき通っていいって…」


『話が変わった。汝には私…ミナモの聖獣に力を示してもらう。


もしも汝が私を満足させられれば最後の結晶を渡し、ここを通してやろう。』


「…まぁやるしかないよね。」


『では!』


「おわっ!いきなり…」


ミナモの聖獣は開始と同時に私の周りを凍らせてくる。


水の聖獣だから氷の技も使えるってわけね…。


だったら…


「スノウ!アイススラッシュ!」


「きゅ!!!!」


『甘い!!!』


「甘いのはどっちかな?」


『何を…』


「ルシェリ!避けた先にパラライズシャワー!!!!!!」


「ルル~!!!」


『これが狙いか…しかし無駄だ。私は状態異常をすぐに直すことが出来る。


むろんそっちの一角獣に凍らされたとしてもな。』


「さすが…一筋縄ではいかないね…」


『仮にも聖獣だからな』


「じゃあ…これはどうかな!ルル!」


「きゅるるぅ~」


『イルカ…いやそれは!』


「ルルはちょっと特別なんだよね~。


ルル!スピードソング!」


「きゅきゅるるぅ~!」


『足が遅く…』


「今だよ!スノウ!ユニゾン技!」


「きゅ!!!!!!!」


「【クロスブレイズブリザード】」


『…見事だ。』


そう言って聖獣は姿を消し、手元に水色の結晶が現れた。


《スイゲキの試練をクリアしました。》


「これでクリアってことかな…」


結晶の詳細を確認してみる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ミナモの結晶


ミナモの聖獣が認めたもののみ手に入れることが出来る。


残り二つの結晶と合わせると不死鳥の試練へと挑戦することが出来る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これで三つの結晶が揃った…。


次は不死鳥の試練かな…。


まぁそれは次のエリアボスの時だろうから置いておくとして。


「行くぞ第八エリア!エイトルティナ!」


「きゅ!!!」


「ルル~!」


「きゅるるぅ~!」


私達は次なるエリアへと足を踏み入れるのだった。

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