第91話 運営からの贈り物

「さてと…どうしようかなぁ」


リベラを倒し遺跡を出た私は空を跳びながら次の目的地を探していた。


といっても決まったものはなくフラフラしてるだけなんだけど。


「あ、そう言えばテイマーランクが上がった時に貰った報酬、プレゼントボックスに入ってるんだっけ」


後で確認しようと思って放置してたんだよね…。


「これとこれと…ん?」


テイマーランク上昇の報酬と一緒に一つ《運営からの贈り物》と表記されたアイテムが入っていた。


「これは…卵?」


アイテム名は邪竜の卵…


とりあえず詳細を確認することにする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


邪竜の卵


数億年前から存在すると言われている邪悪な力を持った竜が産み落としたとされる卵。


人力では孵すことが出来ず、自分にふさわしい力を持つものに反応して孵る…とされている。


一度孵ると世界が滅びるまで暴れまわると言われているがその詳細は不明。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


「なるほどね…運営は私にこれを孵してほしいってことなのかな。」


孵ったら世界滅びるかもとか書いてあるけど…


運営はこの世界を滅ぼしたいのだろうか?


まぁそんなことはないんだろうけど。


「あ、そう言えばあのドラゴンさんに貰ったあれがあるんだった。」


私はアイテムボックスから以前のイベントで貰った《モンスターチェンジ:古龍》と書かれた紙…


これを近づければエンシェントドラゴンに変更に変更できるんだっけ。


こんなところで使うなんて思ってなかったけど…


ちょうどいいね。


「こうやって近づけて…っと」


《邪竜の卵を古龍の卵に変更しますか?一度決めた決定は変更できません。》


了解っと…。


決定を推した後卵は光り輝き真っ黒だった卵が真っ白に変わった。


「これでokかな?」


私は詳細を確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーー


古龍の卵


古の龍の卵。


それ以上の詳細は不明。


しかし現在の人類の力では制御できないかもしれない


ーーーーーーーーーーーーーーー


「詳しいことが全く書いてない…。」


それだけやばいってことなんだろうけど…。


私の手で孵せるものなんだろうか?


というかほんとに孵しちゃっていいの?


邪竜の卵よりはいいんだろうけど…。


「…組合で卵のことについて聞いてみよう。」


モココの時に卵自体は手に入れてるけど…


龍の卵に関しては見たことないからね…。


テイムモンスターについて詳しいエイジアなら何かわかるかもしれない。


とりあえず私はそっとアイテムボックスに古龍の卵をしまう。


《ユニーククエスト:その瞳は全てを焼き尽くす古の調の条件を達成の一部をしました。


残りの条件を達成し次第ユニーククエストに強制的に突入します。》


「ユニーククエスト…このタイトルからしてとんでもない大型なんだろうな…」


まぁでもすぐに始まるわけでもないみたいだし…


強制突入っていうのがなんとなく気になるけど…。


これも後で考えればいいかな。


「さてと…組合行くために一旦街に戻りますか…。」


私は組合に向かうべくセルブレアへと戻るのだった。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る