第87話 テイマー組合とテイマーランク
「さてと…第七エリアにきたわけだけど…どうしようかなぁ…」
「ルル~」
カエンの聖獣を突破した私は悩みながら第七エリアの街を歩いていた。
とりあえず組合に行こうと思うんだけど…
「…なんか見られてる気がする。」
第七エリアの中心に位置する街…セルブレア。
一番新しいエリアってだけあってプレイヤーで賑わっているんだけど…
そのほとんどが私の方を見てる気がする。
…恥ずかしいしさっさと組合に行こう。
私は妖精姫のドレスから走りやすい妖精のドレスにチェンジすると顔を隠しながら組合へと急ぐのだった。
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「ここが組合…」
「ようこそ。テイマー組合へ。御用は何でしょうか?」
組合の建物に入ってすぐに綺麗な女の人が出迎えてくれた
「ここでは何が出来るの?」
「初めての方でしたか。
では軽くご説明させていただきます。
テイマー組合ではテイマー同士の交流が出来たりテイマーのジョブランクを上げることが出来る
テイマー専用クエストを受けることが出来ます。」
「ジョブランク?」
「それぞれの職業に設定されているランクのことです。
ジョブランクを上げるたびに報酬と新たな機能を解放することが出来ます。
具体的な報酬と機能は解放してからのお楽しみです。」
ふむ……試しにクエストを受けてみようかな
。
「じゃあさっそくクエストを受けたいんだけど」
「ユズさんが受けることのできるクエストはこちらです。」
《一番懐いているテイムモンスターを見せる》
《レベル30以上のテイムモンスターを見せる》
《モンスターを5匹以上テイムする》
《激レアモンスターをテイムする》
《激レアモンスターを3匹以上テイムする》
《モンスターを進化させる》
《テイマーランクを5にする》
あれ?これ受けれるクエスト全部達成できるんじゃ?
1番懐いてるテイムモンスターならスノウだし
30以上のモンスターはルシェリがいる。
私のテイムしたモンスターは、
スノウ、モノ、モココ、紺、ルル、ルシェリの6体で全員が激レアモンスターだから残りのミッションもクリア出来る。
「全部達成してるね」
「今の言葉本当ですか?」
「本当だけど…えっと…」
「…自己紹介が遅れました。
私はエイジア。
このテイマー組合の組合長です。」
「私はユズ。見ての通りのテイマーだよ。」
「ルル~」
「この子はルシェリ。種族はスモールフェアリー」
「妖精族!?人前にはほとんど姿を見せないって噂なのに…
どこでテイムしたんです!?」
エイジアはさっきと人が変わったレベルで詰めよってくる。
「それはちょっと秘密ってことで…」
まぁフェアリアのことを言うわけにはいかないからね。
「そうですか…」
「他の子たちも見せるね。みんな!」
私はルシェリ以外のみんなも召喚する。
みんなって言ってもルルは水のないところじゃ呼べないからルル以外なんだけど。
「ほわぁ!?スノーユニコーンにモノクロームベア!?
ウインドメリィまで!?
それに…その五本の美しい尻尾…スピリットフォックスじゃないですか!?」
「スノウとモノは進化してそれぞれブレイズスノウユニコーンとマジシャンズベアーになってますね。」
「進化まで!?しかも両方聞いたことのない…特殊進化…!文句なしにクエストクリアです!
テイマーランクもあげておきますね!」
《ユズのテイマーランクが1→6にランクアップしました。
各種報酬はプレゼントボックスに送られます。
テイマーランク5を達成したのでテイムモンスター広場を解放しました。》
「テイムモンスターハウス?」
「それは私から説明させて貰いますね。
テイムモンスター広場はテイムモンスターちゃんが住むことの出来る空間です。
今の上限だとテイムモンスターちゃんは6体までしかテイム出来ないのですが
テイムモンスター広場があれば6体目以降のモンスターちゃんもテイム出来るようになるのです。」
「そこって私も行けるの?」
「ええ。テイムモンスター広場にはテイマーさん用のお家もあるので問題なく行けますよ。
さらに素材を使って改築をして広くすればお友達も呼べるようになります。
広場はユズさんの好きな場所に設置できるので気に入ったエリアに設置してくださいね。」
なるほど…後で試してみよう。
「じゃあ私は行くよ。ありがとう。」
「またクエストをクリアしたらここに来てくださいね。」
私はエイジアに挨拶をしてテイマー組合を後にした。
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