第73話 妖精を追って③

聖杯の素材を落とすプラチナゴーレムを探しに私達は試練の山へと足を運んでいた。


ここにはスノウの進化のクエストで来たけど…


モンスターはほとんど出なかった気がする。


「ここにプラチナゴーレムが?前に来た時はほとんどモンスターには会わなかったですけど…」


「ここも先日アップデートが入ってみたいですよ。プラチナゴーレムの生息区域はここだけみたいです。」


「なるほど…」


「そろそろ別れ道ですね…ユズさんは前回どちらに進んだんですか?」


「私はこっちですかね。アップデートが入ってるなら私が来た時とは違ってるかもしれないけど」


「なら…行ってないこちらに進みましょう。」


「了解です。」


私達は進む方を決めて別れ道を進む。


すると見えてきたのは白銀の景色の岩山だった。


向こうを通った時は崖みたいなとこだったから…下に出たのかも。


「さてと…ここからプラチナゴーレムを探そうと思ったわけなんだけど…」


「この寒さ…ユズさんのモンスターちゃんたちはモフモフで大丈夫だろうけど


私達は何か対策しないと凍え死にますね…


ちょっと待ってください…えっと…確か…ありました!


寒さ耐性EXのマフラーです。どうぞ」


「これ…すごいいい装備っぽいですけど…いいんですか?」


「私のお手製なので材料さえあればいつでも作れますから」


「さすがトッププレイヤー…」


「さぁ先に進みましょう」


寒さ対策をした私達はさらに奥へと進む。


しばらく進んだところで開けた場所に出た。


「ボスエリア…でしょうか?」


「ボスエリア?」


「はい。先日のアップデートで追加されたものの一つです。


告知はされてなかったらしいのですが…


知り合いが遭遇しまして。


エリアボスとは違うボスが現れるそうです。


そう言ったモンスターはユニークボス…と呼ばれているそうです。」


私が戦ったあの獣とも違うってことか…。


「…!来ますよ!」


『ギガガガガガ…』


現れたのは目の前に巨大な鎌を持った鉄の鎧のモンスターだった。


「あれが…ここのユニークボス…」


「あれは…プラチナゴーレム…?ですが…あまりにも形が…」


「確認してみましょう」


ーーーーーーーーーー


プラチナゴーレムナイト


ユニークボス


レベル60


デュアル属性 鋼 岩


炎耐性


ーーーーーーーーーー


「どう攻略します?」


「うーん…どうしましょうか…」


恐らく並大抵の攻撃では通用しない…。


ラノベとかでゴーレムに有効な氷と炎の戦法も微妙そうだし…


水がないからルルも呼び出せない…。


これは…ピンチだね…。


とりあえずうちのメンバーはモノとモココかな。


「私は支援のスキルしか使えません…すみません…足引っ張っちゃって…」


「生産職ですもんね。大丈夫です。攻撃と防御はこっちに任せてください。」


「その代わり相手の攻撃の予測は任せてください。」


「よろしくお願いします。」


「…来ますよ!」


「モココ!」


「もこ~」


「幸運の連弓!!!!」


モココに初撃を防いでもらってこちらも攻撃を仕掛ける。


「倍化!ダメージ増加!スピード低下!」


ユウラさんの支援魔法で私の矢の数とダメージが増加される。


『ギガガガガガガガ…』


プラチナゴーレムナイトの動作が鈍り片膝をつく。


今ならいけるかも…!


「モノ行ける?」


「くぅ~く!」


「もしかして新技?」


「くぅ!」


「いくよ!モノ!アクアバースト!!!!!!!!!!」


「くぅ―――――――――!!!!!!!!!!!」


弱ったプラチナゴーレムナイトにモノの新技…アクアバーストが炸裂し、完全にバラバラになった。


《ユニークボス プラチナゴーレムナイトを撃破しました。


撃破報酬を取得しました。》


「なんとか倒せましたね…。」


「ユウラさんのサポートがあってこそですよ。ありがとうございました。」


「そんなそんな。あ、報酬確認しましょうか…。


聖杯の材料になるプラチナインゴットありましたよ!」


「ありがとうございます!あ、戦闘に参加したからモノとモココのレベルも上がってる。


私のレベルも。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ユズ


テイマー


レベル65


(LUKに自動振り分け)


ATK0


MAG0


DEF0


SPD0


LUK1100(+350)


使役モンスター


スノーブレイズユニコーン


モノクロームグリズリー


ウインドメリィ


紺/スピリットフォックス


ウタイルカ


スキル


モンスターテイム


指揮上手(自動発動)


経験値上昇(自動発動)


ラッキーガール(自動発動)


幸運の連弓


遠距離得意


【サソリの星神を打ち倒せしもの】


【魚の星神を打ち倒せしもの】


星神特攻


装備


四葉の指輪


妖精のドレス


幸運の飾り紐


龍殺の剣


寒防のマフラー


ーーーーーーーーーーーー


モノ


マジシャンズグリズリー(激レア)


レベル30


ATK


MAG450


DEF0


SPD400


LUK0


スキル


アクアスラッシュ


ウォーターバースト


ファストアタック


水牙の一撃


アクアボム


アクアバースト


ーーーーーーーーーーー


ウインドメリィ(激レア)


レベル30


ATK100


MAG0


DEF350


SPD100


LUK0


スキル


もこもこウォール


ウインドタックル


ウインドスタンプ


ビックもこウォール


ーーーーーーーーーーー


「よし。これでまた強くなったね。」


「よし…じゃあ今から聖杯作っちゃいますね。」


「今から!?出来るんですか?」


「はい。もう出来ました。」


「はや…」


「どうぞ。」


ユウラさんから聖杯を受け取るとクエストの横に2/4のマークがつく。


「ありがとうございます。このお礼はまたいつか…」


「私も貴重な素材をゲットできたのでそれで充分です。


どうしてもというならまた装備を作らせてください。」


「はい。ぜひ。」


「あ、それと…ここに行ってみてください。きっと役に立つ人と会えますよ。


では。」


そう言ってユウラさんは戻っていった。


次はユウラさんに教えて貰った場所へ行こうかな。




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