第70話 浮上遺跡と精霊の秘石
「ポセイディアの息子って…あの人星神だよ?子供ってどういうこと?」
『うるさい!!!!!とにかく死ね!!!!!!!!』
ネプチューネは私の言葉も聞かずに槍で攻撃してくる。
話聞いてくれないタイプの敵かぁ…
いや今までの敵にはそもそも意思疎通出来ない敵もいたし今更か。
ネプチューネの周り…明らかにやばそうな紫のオーラ漂ってるし…
多分あれが原因で暴走してるんだろう。
「殴り掛かってくるなら…応戦するだけ!モノ!アクアボム!」
「くぅぅ~!」
『我には水の攻撃は効かん!!!ふん!!!』
ネプチューネはモノが放ったものすごいスピードのアクアボムを槍で薙ぎ払う。
モノじゃ相性悪いかも…。
「モノ。お疲れ様。ここからはスノウ達に任せよう。」
「くぅ」
モノを還したあと私はスノウとルルを召喚する。
「スノウ、ルル。行くよ!」
「きゅ~!」
「きゅるるぅ~」
『何匹増えようと変わらん!貴様を串刺しにする!』
「スノウ!ブレイズブリザード!!」
「きゅうううう!!!!!!!」
『こんなもの…う、動かん…どうなって…』
「どう?ルルのデュアルなハーモニーの聴きごごちは?
今回はスピードソングとパワーソングのミックスだよ。」
「きゅるるぅ~」
『く…』
まぁ私もついさっき気づいたんだけどね…。
ルルが曲同士を同時に使うスキル…『ミックス』を覚えてること。
いつ覚えたのかは分かんないけど…まぁとりあえずそれは置いといていいかな。
「さてと…どうする?あなたの手は通用しないけど?」
『まだ…我は負けてないぞ…』
「でもあんまり動けないでしょう?」
ルルのスキルで動きを遅くしているから私はいつでも止めを刺せるんだよね…。
ってなんか私の方が悪役みたいになってるけど。
まぁいいか。
「スノウ!ブレイズブリザード!!!」
「きゅううううううう!!!!!!!!!」
『む…ねん…』
スノウの攻撃を受けたネプチューネはその場に倒れた。
その後体から紫のオーラのようなものがスッと消えた。
《恨みに囚われし海王の息子をクリアしました。
シンシアのお願いをクリアしました。》
よし。これでシンシアからのお願いはクリアしたしシンシアに報告に行こっと。
「…でもどうしよう。ゲーム内とはいえネプチューネはこのままでいいのかな?」
「きゅ?」
「きゅるるぅ~?」
「…まぁいいや。シンシアに報告に行こっか。」
私は倒れているネプチューネを放置してシンシアの元へ向かうのだった。
まぁ紫のオーラ消えてたし問題ないよね。
★★☆
「ユズさん。遺跡の調査ありがとうございました。」
「いや。なんか相手の目的私だったみたいで…逆にごめんね。」
「いえ。ユズさんが誤ることじゃないです。」
「そう言ってもらえると助かるよ。」
「あ、そうです。お礼のお金と…これも貰ってください。」
《ユズは10000G手に入れた。
ユズは水精霊の秘石を手に入れた。》
お金は嬉しい…あと水精霊の秘石…?
「シンシア。これは?」
「それは水精霊様の神殿に立ち入るために必要な物…らしいのですが」
「らしい?」
「水精霊様の神殿の場所ははっきりとわかっていないんです。
この街の初代王にしか分からないらしくて。」
「まだ使えないってことか…」
「ヒントはあります。」
「ヒント?」
「器に神秘なる水満る時大いなる神殿この世界に現れん。
見つけしものに幸福を与えるだろう。」
神秘なる水…聖水かな…?
気になるし今回はイベントには参加せずにこっちを進めてみようかな。
まぁイベントは毎回参加しなきゃいけないわけじゃないしね。
まずは器探しからやってみよう。
「ありがとう。シンシア。また来るね。」
「はい!」
私はシンシアに別れを告げて城を出るのだった。
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