第65話 エリアボス イカヅチの聖獣戦
第五回イベントも終わり数日たったある日…
第六エリアの追加のニュースを見た私はFWOへとログインしていた。
「さて…エリアボス倒しに行きますか~」
「きゅ~」
「前回は私は参加できてませんから頑張りますよ!」
「頼りにしてるよ紺。」
「任せてください!」
意気込む紺にそう言いつつ目的地へと足を進める。
今回のエリアボスは天候の悪い場所ってざっくりとしたヒントがあったんだけど…。
「ここ…かな?」
第五エリアの近くにある森を進んだ先に雷が鳴り豪雨が降り続ける場所があった。
おそらくここにエリアボスがいるはず…。
「試しに…幸運の連弓!」
私は嵐の中に攻撃を打ち込んでみる。
「危なっ!」
私が攻撃をすると反撃するかのように電撃がこちらへ飛んできた。
どうやらこの中にエリアボスがいるのは確定らしい。
けど姿が見えない敵とどうやって戦おう…?
むやみに攻撃を撃ってさっきみたいに反撃を喰らっても困るし…。
どうすれば…
「紺、スノウ。何かいいアイデアある?」
「そうですね…」
「きゅ…」
「私の幻惑炎舞で混乱させてスノウちゃんで凍らせれば…」
「とりあえずやってみよう!頼んだよスノウ、紺!」
「はい!こぉぉぉん!!!!!!!」
「きゅううう!!!!!!!」
スノウと紺の攻撃が嵐の中に吸い込まれていく。
「どうだろう…?」
しばらく待っていると嵐が晴れてエリアボスの全体が露になる。
雲を周りに漂わせ雷を身にまとった四本足のモンスターがそこには佇んでいた。
『………ライ』
「あなたがエリアボス…。」
見たところ紺の幻惑炎舞に惑わされている様子はない。
相当強い精神力みたい…。
『……ライラ』
「先手必勝!スノウ!アイススラッシュ!」
『……ライッ』
「スノウが止められた…!?」
「任せてください!スピリットフレイム!」
『…ライ!』
エリアボスは紺の攻撃をあっさりと避ける。
「ダメです~…」
「まだ行くよ!幸運の連弓!スノウ!足を氷で固定して!」
「きゅ!」
『…ライ?』
「まだ行くよ!」
何が起こったのかわかっていないエリアボスにさらに畳み掛ける。
『…ライ』
しばらく攻撃を受けた後エリアボスの周りに不思議なバリアが現れて攻撃を掻き消した。
そしてしばらくこちらを見つめた後エリアボスは姿を消した。
《ライゲキの試練を達成しました。
第六エリアが解放されました。》
そんなアナウンスが流れた後私の手元に一つのアイテムが現れた。
「これは…」
とりあえず詳細を確認してみる。
ーーーーーー
イカヅチの結晶
イカヅチの聖獣が認めたもののみ手に入れることが出来る。
残り二つの結晶と合わせると不死鳥の試練へと挑戦することが出来る。
ーーーーーー
「さっきのエリアボス…イカヅチの聖獣っていうのかぁ…
残り二つもいつか手に入るのかな?
まぁその時まで大事にしまっておこうかな。」
私はイカヅチの結晶をしまう。
「さて…行こうか!第六エリアへ!」
「きゅ!」
「れっつごーです!」
私達はまだ見ぬ冒険を求めて第六エリアへと足を踏み入れた。
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