第61話 第五回イベント チーム分け
「へぇ~。無人島にこんなところがあるんだ…」
「最初に飛ばされたときに見つけたの~アジトに使えるかと思って~」
海辺から移動してきた私達はノエカが見つけた隠れ家的な場所へと来ていた。
ちなみにルルは一旦送還した。
一度選んだテイムモンスターなら自由に召喚と送還出来るらしい。
ルルには食材集めと戦闘の時にまた手伝ってもらおうと思ってる。
とりあえずしばらくはお休みかな。
「さてどうしようか?」
「まずは二手に分かれようか。一つはこの場所を整備するチーム。
一つは周りの探索をするチーム。」
「うちは探検側に回るよ!整備とか苦手だし!」
「あたしは…整備側かな」
「私も整備側かな~探索は体力持たなそう~」
「じゃあ私は探検側かな。よろしく。ルミ。」
「よろしくね!ユズチ!」
ユズ…チ?
「ユズチって私のあだ名?」
「うん!可愛いでしょ?」
独特なセンスではないし普通に可愛い。
変なあだ名付けられるよりはいいかも。
「ありがとう。あだ名なんて初めてだから驚いちゃった。」
「うちのことも好きに呼んでよ!」
「あだ名付けるのは苦手だしルミって呼ぶね。」
「よろしく!」
「じゃあ探索に行こっか。」
「うん!」
「じゃあ二人とも行ってくるね。夕方前には戻るから」
「いってらっしゃーい!」
「行ってらっしゃい~」
私達は二人に見送られながら探索へとむかった。
ーーーーーーーーーーー
「探索って言ってもどこから行こうか」
「その前に…ちょっとよろしいでしょうか?」
探索を始めようと歩き始めた時、ルミに止められる。
さっきのおちゃらけた感じとは違いまじめな雰囲気だ。
「え?なに?さっきと雰囲気違うけど」
「こちらが素なので。」
「そうなんだ…それでどうしたの?」
「ーーーさんのことです。おかしいと思いませんか?」
「うんまぁ…少し変だよね。私が最初に挨拶したときも…」
確かにルミの言う人物には少し違和感があった。
それが何かは分からないけど…。
「でしょう?怪しくないですか?」
「参加者じゃないってこと?」
「もしくは本物のーーーさんは既にリタイアしていてモンスターが擬態している可能性が…」
「なんにせよ警戒は必要だよね。」
「警戒は怠らないようにしましょう。」
「じゃあ切り替えて探索行こうか。」
「うん!うち張り切っちゃうかんね!」
「切り替えはや…」
さっきのクールが嘘のようにギャルっ子に早変わりした。
悪い人ではなさそうだしこれからも仲良くしたいね。
…あの子は大丈夫だといいけど。
念のために後でルルにあれお願いしておこうかな。
私はそんなことを考えつつ先に行くルミの後を追った。
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