第59話 第五回イベント サバイバルゲーム

『第五回イベントの参加者のみんな―!元気ですかー!?


公式マスコットのふりりんが今回のイベントの説明をするよ!』


いつものイベントと同じくふりりんがルール説明をするために現れた…のだか。


「いつもと恰好が違う…?」


ふりりんはいつもとは違い布面積の少ない水着のような衣装となっている。


『よく気が付きましたね!ユズさん!』


「私の名前知ってるんだ?」


『全ユーザーの名前を把握してますよ!それにユズさんは特に有名ですから』


特に有名って…私どんな風に言われてるんだろう?


ちょっと気になる…。


っとそれは置いといて…。


「水着になってるってことはそれに関連したイベントってこと?」


『ご明察!今からそれを説明するね!』


「お願いするね。」


『今回のイベントはチーム形式のサバイバルだよ!


四人一組になって運営が用意した空間でゲーム内時間で三日間過ごしてもらうよ!


一度死亡したらリタイアだから気を付けてね!


三日間のポイントの総計で貰える報酬が変化するよ!


一日の終わりごとに大型魔獣が現れるけど戦うかどうかはチームで相談して決めてね!


倒すとすごくたくさんのポイントが手に入るよ!


何か質問はある?』


ふりりんがそう聞くと一人の男が手を挙げる。


「ちょっといいか?」


『何かな?』


「そこのユズという女はテイマーで強いと聞いたことがある。


チームのパワーバランスが崩れるのではないか?


その女はイベントから外すべきだ。」


勝手なこと言ってくれるね…。


「…なんであなたにそんなこと決められなきゃならないの?」


「俺はバランスを考えてるだけだ、」


『ストップです!喧嘩はダメ!


…確かにユズさんがものすごく強いのは事実です。


制約を定めてはどうでしょう?


そうすればバランスも取れるのでは?』


「…それで文句はねぇよ」


「制約って具体的には?」


『そうですね…出せるモンスターの数を一日一体までにするのはどうでしょう?


一度使ったモンスターは使えないということで。』


「まぁそれくらいだったら。」


うちの子たちはみんな個々に強いからさほどのハンデにもならないだろうからね。


それくらいなら問題はなさそう。


『決まりだね!他になければイベントを開始するよ!』


その声と共にその場にいた全員の姿が一瞬にして消えた。


次の瞬間私は知らない森の中に立っていた。


「…なんだこの格好」


水着のような格好で…

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