第58話 十二星神戦 うお座 ポセイディア 

「とりあえずさっきの古代遺跡まで来たわけだけど…スノウ。


いつものお願いできる?」


「きゅ」


私はスノウに頼んで探知をしてもらう。


「どう?碑石の場所はわかりそう?」


「きゅ!」


スノウはきょろきょろと辺りを確認してから遺跡の奥へと進んでいく。


私もそれに続く。


「きゅ!」


スノウがしばらく進み立ち止まったところにはサソリのところで見たものと似た碑石が置いてあった。


前と同じならとりあえず…


「触ってみようかな」


私は碑石に近付いて触れる。


すると碑石が光り輝いて目の前が眩しく光る。


光が収まったあとそこに立っていたのは上半身が人間で下半身が魚の所謂半魚人と呼ばれる生物だった。


「半魚人…?」


『我をあんな底辺の生物と一緒にするな。我は神ぞ』


「十二星神だよね。」


『いかにも。我が名はポセイディア。うお座を司る海の神である。』


「なんというか…イメージと違った。」


うお座っていうからもっと魚っぽいかと思ってたんだけど…。


思ったより人型してる…下は魚だけど。


「魚の形態とかないの?」


『貴様…さては我をバカにしているな?』


「バカになんてしてないけど…」


『許さん!!!!!!』


「話聞いてないし…」


激昂したポセイディアは私に手に持っている大きな槍を向けてくる。


『貴様を穴だらけにしてくれるわ!』


「スノウ!ルル!行くよ!」


「きゅ!」


「きゅるるぅ~」


『ふん!そんな獣畜生二匹増えたところで我が負けるわけなかろう!!』


「それはやってみなきゃわかんないよ。ルル!スピードソング!」


「きゅーきゅるるーきゅるぅー♪」


『ぬ!?動きが遅く…この唄が原因か…』


「スノウ!アイススラッシュ!」


「きゅうううう!!!!!!」


『ぐぁ!?』


スピードの上昇したスノウの一撃がポセイディアにヒットする。


『訂正しよう…お前の獣…なかなか強いぞ…楽しめそうだ…』


「致命傷だけど…」


『しかしこの程度では負けん!!!!!』


「ルル!ガードソング!」


ルルの歌でさらに防御も下げる。


これでスノウの攻撃がさらに通りやすくなるはず。


『なにか違和感が…』


「それは攻撃を喰らってみれば分かるよ。スノウ!ブレイズブリザード!」


『ぐっ…!さっきよりも威力が上がって…いや我の防御が下がっているのか…?


やはりあの歌う獣が厄介か…ならば!』


そう言ってポセイディアは手に持っていた槍をルルへ投げる。


あれが当たるとルルのデバフが途切れるかも…


「まずい!モココ!」


「もこ~」


私は咄嗟にモココを召喚して槍を防いでもらう。


「ありがとう。モココ。」


「もこ~」


『我の槍が防がれただと…』


「行くよ。スノウ!ブレイズブリザード!」


『ぐああああああああああああ!!!!!』


ポセイディアにスノウの一撃が叩きこまれ、戦いは終了した。


星神特攻のおかげで


『…悔しいが我の負けだ。お前を認めよう。』


《海底に潜む古の海王をクリアしました。》


これで古代遺跡のクエストはクリアみたい。


《プレイヤーユズのレベルが上がりました。


スキルポイントの振り分けが出来ます。》


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ユズ


テイマー


レベル60


(LUKに自動振り分け)


ATK0


MAG0


DEF0


SPD0


LUK900(+350)


使役モンスター


スノーブレイズユニコーン


モノクロームグリズリー


ウインドメリィ


紺/スピリットフォックス


ウタイルカ


スキル


モンスターテイム


指揮上手(自動発動)


経験値上昇(自動発動)


ラッキーガール(自動発動)


ラッキーブラスター


遠距離得意


【サソリの星神を打ち倒せしもの】


【魚の星神を打ち倒せしもの】


星神特攻


装備


四葉の指輪


妖精のドレス


幸運の飾り紐


龍殺の剣


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「とりあえずそこまでのステータス変化はないかな。」


レベルが上がってLUKも上がってるけど特にほかに変化はない。


ポセイディア討伐の称号が追加されたくらいか。


「さてと…そろそろ行くかな」


私は自分のステータスを見た後、ポセイディアが消えたのを確認すると次の目的を果たすべく


古代遺跡を後にした。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る