第53話 散歩とイルカ
「ふんふんふーん♪いい天気だし散歩日和だねぇ」
剣が出来るまでの間、暇になった私は第五エリアの海辺をフラフラとしていた。
先に冬の街に行っていても良かったんだけど…
せっかくなので海辺の散歩をすることにしたわけ。
まぁあわよくば本物のシードラゴンも見たいね。
今は海に隠れてるらしいけど。
「水着でも持って来ればよかった…ってそんなこと言ってる場合じゃないね」
紺とシンシアを待たせちゃってるし…剣を受け取ったら早く帰らないとね。
水着で来るならみんな一緒の方がいいし。
「…ん?あれは…?」
散歩を再開して海辺を歩いていると海に打ち上げられている何かを発見した。
モフモフの塊に見えるけどなんだろう…?
「きゅ?」
「スノウも気になる?」
「きゅ~」
「とりあえず洗ってみようか…モノ。このモフモフを水で綺麗にしてくれる?」
「くぅ」
モノに頼んで謎のモフモフの汚れを綺麗にしてもらった。
すると綺麗になって現れたのは綺麗なピンク色をしたイルカだった。
こんなに綺麗だったのね
「おお…イルカだ…しかもモフモフ…」
とりあえずステータスを確認してみる。
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名前なし
ウタイルカ(激レア)
歌属性
状態:空腹
レベル20
ATK0
MAG150
DEF0
SPD100
LUK50
スキル
癒しの歌
ヒーリングサークル
パワードソング
スピードソング
アーマードソング
ーーーーーーーーーーーーーー
「支援系か…って空腹の状態か…何食べるのかな?」
あんまり食べ物系のアイテムって持ってないんだけど…
自分用に買っておいた余ってる雪あんこ団子くらいしかない…。
「…食べる?」
私は試しに雪あんこ団子を渡してみる。
するとウタイルカは目の前に差し出された団子を食べ始めた。
ウタイルカはもぐもぐと団子を美味しそうに食べる。
「美味しい?」
「きゅるぅー」
「それは良かった。」
「きゅるるぅ~」
食べ終わったウタイルカは元気になって海に帰って行った。
最後は尻尾を振ってくれたので私は手を振り返しておいた。
とってもかわいかった。
「またどこかで会えるといいなぁ…」
そんなことをぼやいてから私は冬の街へと向かうのだった。
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