第48話 第四回イベント ボーナスモンスター戦

『ヴァアアアアアアアアアアアアアアアア!』


ボーナスモンスターのトナカイは私達を確認するとこちらに向かって突進してきた。


「スノウ!ブレイジングホーン!紺!惑わしの焔!」


「きゅ!!!!」


「そりゃあああ!」


私はスノウたちに指示を出してトナカイを攻撃する。


しかしトナカイにはあまりダメージは入っていないのかぴんぴんとしている。


あんまり効かないのかぁ…。


あと30分で倒せって言うのは少しきついかも…?


さてどうするか…。


「紺、あいつに幻覚を見せることって出来る?」


「モードチェンジして幻惑炎舞を打てば出来ますよ!」


「じゃあ紺は幻惑炎舞であいつに幻覚を見せて足止めして。


その間に私とスノウで畳み掛ける。」


「分かりました!変身です!」


紺はポーズを取ってからくるっと回ってモンスターモードにチェンジする。


なんか仮〇ライダーみたい…。


「こぉぉぉん!」


私がそんなことを思っているとその間に紺が幻惑炎舞を放つ。


幻惑炎舞を受けたトナカイは誰もいないところに突進し始めた。


どうやら幻覚は無事に見せられたらしい。


ここからは私達の出番だ。


「ここから畳み掛けるよ!スノウ!ブレイズブリザード!」


「きゅ!!!!!!!」


「ラッキーブラスター!」


『ヴァアアアアアア!!!!!!』


どういうカラクリかは分からないけど今回はダメージが入ったようでトナカイは痛みで苦しむ。


なにかダメージを受けるようになる条件があるのかも…?


私はよくトナカイを観察する。


さっきと違うことといえば…紺の幻惑炎舞を喰らって目の前が見えていないこと…


目…


そっか…目だ!


あのトナカイは特徴的な目をしていた。


おそらくあれが弱点なんだ。


ダメージをほとんど受けなかったカラクリも恐らく目にある。


幻覚を見せられているから目をうまく使えていなくて今回は大ダメージを受けた。


そういうことだろう。


「スノウ!サークルブリザード!」


「きゅ!」


とりあえずいつも通り足を凍り付かせて身動きを封じる。


《サークルブリザードが氷雪世界に進化しました。》


ここで技の進化かぁ…。


とりあえずこれはあとで確認しよう。


「スノウ!アイススラッシュ!ラッキーブラスター!」


足止めをして動けなくなったトナカイに技を叩きこむ。


しばらくトナカイは耐えていたがやがてポリゴンとなって消えていった。


《終了!イベントはこれで終わりだよ!お疲れ様!》


そんなアナウンスと共に第四回イベントは終了した。


「スノウ、紺。お疲れ様。」


「きゅ~」


「お腹空きました~」


「街に戻ってご飯でもたべよっか」


「わーい!」


そんなことを喋りながら私達はお疲れ様会をするため街へと戻るのだった


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