第47話 第四回イベント プレゼント探しとボーナスモンスター

私達はプレゼントを探すべくスノウに乗って移動してきたわけなのだが…


「やっぱりどこもプレイヤーだらけだね…」


辺りを見渡してもプレゼントを探すプレイヤーだらけだった。


まぁ当たり前といえば当たり前なんだけど…。


ここら辺にはもう探せる場所は残ってないかもしれない。


今回は平和なイベントだから他の参加者から奪うのは禁止だし…


「スノウ、紺。人が少なそうな場所に移動しよう。」


「きゅー」


「はい!」


私達とりあえず人の少ないところに移動してプレゼントを探すことにする。


…と言ってもどこが少ないんだろう?


森の中とか?


「探し物だったら私もスノウちゃんに負けてませんよ!


プレゼントの匂いさえわかればすぐに他のも見つけられるはずです!」


「ほんと?紺。」


「はい。とりあえず一つプレゼントを探して…ありました!」


「はや…」


紺は速攻でプレゼントを見つけるとその匂いを覚えて他のプレゼントを探す。


ここは紺に任せればよさそうかな…私も探すけど。


「スノウ。お疲れ様。ここは紺に任せてゆっくり休んで。」


「きゅきゅ」


スノウは紺に『あとは任せたよ』的な合図を送るとスッと消えていった。


「ここら辺にありそうなのはこれで全部です!あとは匂いがしません!」


スノウを返したところでもう既に紺はプレゼントを集め終わっていた。


さっき一個見つけたばっかりのはずだったんだけどなぁ…。


私、全く役に立ってないし…。


まぁいいけど…。


「?どうかしましたか?」


「なんでもないよ。集めてくれてありがとう。」


そう言って私は紺の頭を撫でると紺は嬉しそうな顔をする。


「さてと…あとは時間が立ってイベントが終わるのを待つだけかな」


「たくさんありますしきっとユズさんが一番ですね!」


「うんまぁそういうイベントじゃないけど…まぁそうだね。」


このイベントはとりあえずたくさん集めることが目的だから一番とかは関係ない。


私が欲しいポイント分だけ集まればいいからね。


『ボーナスターイム!』


後は待つだけだと思ってたわけだけど…ふりりんの声が突然響いた。


今ボーナスタイムって言ったけど…?


『イベント終了まで残り30分~!みんなプレゼントは集まったかな~?


ここからは最後のボーナスタイムが発生するよ!


今から終わるまでの間にボーナスモンスターが現れるよ!


倒すとなんとプレゼントが500個もらえちゃう!


強敵だけど頑張って倒してね!』


「ボーナスモンスターか…どこに現れるんだろ…」


「私も嗅いだことない匂いはわかりませんね…」


「どうすれば…ん?」


どうやってボーナスモンスターを探すか考えていると目の前に赤いサンタ帽が落ちてきた。


サンタ帽…?なんでここに…?


「きゅきゅ!」


「ス、スノウ!?自分で出てきたの!?」


突然召喚されたスノウが私を後ろに引っ張る。


どうやらこのサンタ帽を警戒しているようだけど…もしかして…


「出てきてくれてありがとう。スノウ。でも大丈夫だよ。むしろこれに用があったんだ。」


「きゅ?」


「ユズさん。もしかして…」


「そういうこと。」


そう言って私は帽子に触れる。


そうすると巨大なサンタ帽をかぶったトナカイの怪物が現れた。


間違いなくこいつがボーナスモンスターだ。


「行くよ!スノウ!紺!」


「きゅ!」


「はい!」


私達はボーナスモンスターを倒すため戦闘に入るのだった。

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