第39話 エリアボス ブルウインドバード戦
第三回イベントが終わってから数日後…
運営から第四エリア解放の案内があった。
だからエリアボスを倒して第四エリアに行くべくログインしたわけなんだけど…
「広いなあ…しかも荒れてるし…」
第三エリアの先に広がっていたのは冬の街の近くとは思えないほどの荒れ地だった。
他のエリアの外って割と似た環境になってたと思うんだけど…
エリアボスの影響…?
それともこの先の第四エリアがこんな感じだから…?
とにかく進んでみるしかないか…。
「行こうかスノウ。警戒は怠らないようにね。」
「きゅ」
私はスノウと一緒に荒れ地を進む。
「きゅ!」
しばらく進むとスノウが立ち止まる。
どうやら何かの気配を感じ取ったらしい。
周りにはいないようだけどいったいどこから襲撃してくるんだろう…?
…まさか?
「上か!」
『ぶるあああああ!!!!!!!!!!』
上を見ると鳥のような羽を持った牛がこちらへと突進してきていた。
鳥なのか牛なのか気になるところではあるけど…
今は戦いに集中しよう。
「モココ!もこもこウォール!」
「モコ~」
モココに攻撃を防いでもらった後、私は距離を取った。
モココのもこもこウォールが壊れてないってことはそんなにパワーはないな…。
少なくともホワイトグリズリーよりは弱いはず。
だけどここのエリア、何か仕掛けが隠れてるはず…。
注意は怠ってはいけない。
出なければこんなに荒れてるはずがないからね…。
対策は取っておいた方がいいかな?
「スノウ。ここのフィールド凍らせられる?」
「きゅ!」
スノウは返事をすると辺り一面を氷で覆いつくした。
これで敵が仕掛けた仕掛けも機能しないはず…。
『ぶるる…』
敵は策を失ったからなのかその場から動かずに空にとどまっている。
あそこにいれば攻撃は届かない…なんて思っているんだろう。
私達も甘く見られたものだね。
「スノウ!ブレイズブリザード!」
「きゅ!!!!!!!!!」
『ぶるああああああ!!!!!!』
上空に氷と炎の球体が現れて敵を巻き込みながら混ざり合い一つになる
敵は抵抗していたがそんなものは意味もなく冷気と熱気が敵を襲う
そして完全に混ざり合ったのち爆発した。
爆発の後には何も残っていない。
どうやらこれで倒せたらしい。
《条件を達成しました。第四エリアへの移動が可能になります。》
「やったね!スノウ!モココもありがとう。」
「きゅ~」
「モコ~」
「よし。行こうか。第四エリアへ!」
私はモココを抱きかかえるとスノウと共に第四エリアへと向かうのだった。
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