小話① とあるチャットにて

とあるチャットにて


騎士《なぁ知ってるか?》


魔法使い《どした?》


テイマー《何かあったのか?》


騎士《今回の第3回イベント、難易度があっただろ?》


魔法使い《ああ…俺はハードに挑戦したけど全然勝てなかったぞ》


テイマー《お前の話はどうでもいいが…それで?その難易度がどうした?》


騎士《運営が難易度の強さ設定間違えてたらしくてルナティック、とんでもない強さだったらしいぞ。》


魔法使い《へぇ…ルナティック選んだ奴も災難だったな。自信満々で選んだのにボコボコにされて。


そんなんじゃ勝てる奴なんていなかったろ。》


騎士《それがな?運営が難易度の挑戦人数とクリア人数を公開してたんだけどよ。


ルナティックは挑戦人数5人でクリア人数4人だったんだよ》


テイマー《へぇ…。そんな難しかったのに4人もクリアしてんだな。


内容とかは公開されてないのか?》


騎士《失敗した奴が俺の身内なんだがな?なんでもタコとイカとサメのキメラらしくてどこ攻撃しても再生するらしい。


しかも時間経過しても何も起こらないんだと。


その上、一撃でHP全部持ってかれてそいつはリタイアしたんだと》


魔法使い《うわ…地獄じゃん…。そんなのどうやってクリアすんだよ…。》


騎士《さぁな…でもクリアした奴がいることは事実だし何か攻略法があったんだろ。》


テイマー《俺、ノーマルにして良かったわ…》


騎士《でも一回会ってみたいよな…そんなバケモンみたいな強さのボスに勝った奴らに》


魔法使い《あ、俺一人心当たりあるわ。ルナティック挑戦してそうなやつ》


テイマー《誰?お前の身内?》


魔法使い《いや、全然接点はないんだが。


この前、強そうなウマモンスター連れたテイマーの女の子がいたんだよ。


あの子なら挑戦してるかもしれん。》


テイマー《ああ…その子ならテイマーの間でも噂になってるわ。


スノーユニコーンとエリアボスのとこで見た子熊…それと見たことない羊のテイムモンスター連れた女の子がいるって


確かにあの子ならありえるな…。


チート使ってんじゃないかって噂もあるが、このゲームはそこんとこ厳しいから多分全部正規のものだろうな。》


騎士《そんなに強そうなのかその女の子は?》


テイマー《ああ。恐らく俺たちが束になっても勝てないだろうな…》


騎士《そんなに強いなら手合わせしたいものだな》


魔法使い《やめとけって…ボコボコにされて終わりだぞ…》


騎士《そんなのはやってみないと分からないだろう?


見かけた時には決闘でも申し込んでみるか…》


テイマー《俺たちと一緒の時以外にしてくれよ?》


騎士《…善処する。》




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