第27話 新しい仲間

「モモいるー?」


「はーい。お久しぶりです。ユズさん。」


「うん。久しぶり。第二回イベントの時は会わなかったからね。」


「今日はどうしたんですか?」


「卵の様子を見に来たの。それと試したいことがあってね。」


「卵の様子…ですか。」


「…?どうかしたの?」


モモはちょっと不安そうな顔をしている。


もしかして卵に何かあったとか…?


「もしかして何かあったの?」


「あった…といえばあったのですが…実際に見て貰えば分かります。


案内するので付いてきてください。」


そう言ってモモは孵化装置がある場所へと案内してくれる。


そして卵があった孵化装置がある場所にいたのは…羊だった。


「もこ…」


もこもこで詰まって動けなくなってるみたいだけど…?


「もしかしてあれ…」


「はい。ユズさんからお預かりしてた卵からかえったモンスターです。


体が詰まって動けてないみたいですけど…。」


「さっきなんか言いにくそうな顔をしてたのは?」


「まさか卵から羊が孵るなんて思わなくて…どういったらいいのか…」


「そんなことは別に気にしないけど…」


「でもあの不思議な卵からは強そうなモンスターが生まれそうだったので私も楽しみだったんですが…」


「とりあえずステータスみようか」


(名前なし)


ウインドメリィ(激レア)


レベル1


ATK50


MAG0


DEF150


SPD50


LUK0


スキル


もこもこウォール


ウインドタックル


ウインドスタンプ


「…なるほど」


「どうでしたか?」


「うん…特殊個体みたい。スキルもステータスもすごかった。」


流石イベントの景品といったところかな。


とりあえず名前を付けてあげないと。


羊だし…もこもこだし…もこって鳴いてたし…もここかな。


「よし決めた。君の名前はもここだよ。」


もここ


ウインドメリィ(激レア)


レベル1


ATK50


MAG0


DEF150


SPD50


LUK0


スキル


もこもこウォール


ウインドタックル


ウインドスタンプ


「よし。これで指輪に戻せばオッケーかな。」


今までは指輪って自分から使ったことあんまりなかったんだけど…。


こういう使い方もあるのかぁ。


「おいでもここ。」


「もこ~」


「これからよろしくね。」


「よかった…孵化したモンスターが思ってたのと違う!とか言われたらどうしようかと…」


「いや自分で手に入れた卵だし…そんな理不尽なこと言わないって…」


モモの中で私どんなイメージなの…?まぁいいけど…。


「さてと…用事も終わったし私は行くよ。」


「もう行くんですか?」


「連続クエストの途中なの。第三エリアが解放されるまでに進めておきたいんだ。」


「そうですか…今度は一緒にクエスト行きましょう。」


「うん。約束。」


そう言って私はファームを後にした。

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