第23話 第二回イベント 終了

アルテの試練を終えた私達はアルテに送ってもらって元の場所に戻った。


元の場所って言ってもドラゴンさんのいた洞窟じゃなくてゲーム開始前にいた場所だけど。


「第二回イベントもあとは結果を待つだけだね。」


「そうですね…。なんだかあっという間だった気がします。」


「まぁ私達ドラゴンさんの試練とアルテの試練しかやってないからね…」


他のパーティはきっともっとたくさん試練をクリアしたりモンスターを倒したりしてポイントを稼いでいるはず…。


そう考えるともっと冒険のし甲斐がありそうな場所に転移されてもよかったとは思うけど。


「私はユズさんと一緒でとても楽しかったです。」


「うん。私もれもんと一緒にイベント参加出来て楽しかったよ。


また一緒にやろうね。」


「はい!」


「あ、イベントの結果出たみたいだよ。」


「私達の順位は…あ、一位ですよ!一位!」


イベントの結果が発表されると私達の名前は一番上にあった。


しかも二位のポイントとぶっちぎりの差で一位だった。


「うーん…。まさか一位になるとは…みんな私達よりポイント集めてると思ったんだけど…


まぁいっか。優勝は優勝だし。」


「初イベントで優勝できるなんで…嬉しいです!ユズさんのおかげです!ありがとうございます!」


「そう言ってもらえると嬉しいけどわたしだけの力じゃないよ。パートナーがれもんだったから優勝できたんだよ。」


まぁ私というよりスノウ達のおかげなんだけどね…。


私なんてほとんど後ろから指示してただけだし。


「えへへ…そう言われると嬉しいです…。」


「かわいい…」


「?」


「…何でもないよ。さてと私は行くよ。」


私は不意に出た言葉を誤魔化してスノウに乗って次の場所へ行く準備をする。


「もう行くんですか?」


「うん。第三エリアに行くための準備をしっかりしておかないとだからいったん第一エリアに戻るの。」


「そうですか…あ、そうだ!また会えるようにフレンド登録…しませんか?」


「…そう言えばしてなかったっけ。しよっか」


私達はフレンド登録を済ませて今度こそ別れることになった。


「あ、そうだ。最後にもう一ついいですか?」


「?どうしたの?」


「鍛冶師にもし困っているなら第一エリアにいるクォレというプレイヤーを訪ねてみてください。


私の知り合いなんです。


このイベントで素材もたくさん手に入ったのできっとお役に立てるはずです。


私の名前を出せばわかってくれると思うので。」


「ありがとう。その時が来たら頼むことにするよ。じゃあまた。」


そう言って私は第一エリアに戻るのだった。



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