第22話 第二回イベント 連続イベント終了

『…負けたわ。完敗よ。』


麻痺が解けたアルテが下に降りてきて私達と対面する。


「結局弱点はアルテとのリンク以外分からなかったしあれがなかったら負けてたよ。


あの巨人強かったし。」


『そう言ってもらえると嬉しいわ。っと…負けちゃったから報酬を渡さないとね。


はいこれ。あなたたち、このポイントがいるんでしょ?増やしといてあげるわ。』


そう言ってアルテが杖を振ると私達のポイントが一気に1000まで上がる。


『あとはこれもあなたたちにあげるわ。私とおそろいの髪飾りよ。』


再びアルテが杖を振ると私とれもんの頭にアルテが付けているものと同じ花の形の髪飾りが装備された


私は自分で装備してないのに自動に装備されたけど…。


とりあえず情報を確認してみようかな。


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妖精の髪飾り


森の守り神が付けている髪飾り。


試練を乗り越えて認められたものしか装備出来ない。


装備者のもっとも高いステータスが200アップする。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


「アルテって守り神だったんだ…」


『見えなくて悪かったわね!』


「かわいい…。」


『それと素材もあげるわ。はいこれ。』


そう言ってアルテは大量の素材を出してきた。


「いいの?こんなに貰って」


『ええ。この試練はとっても難しいものなの。


だからクリアした人にはたくさん素材あげることにしてるのよ。


まぁクリアできる人自体がほとんどいないんだけど


というかたどり着ける人がいないのよね。


あのおっさんの試練もクリアしないといけないんだし』


「じゃあ私達は運が良かったってことだね。」


『とにかく!これで試練はおしまいよ!はい!帰った!帰った!』


「いや…私達帰り方わかんないし…」


ドラゴンさんにいきなり飛ばされてきたからね…。


帰れって言われても帰り方が分からない。


『ああ…あのおっさんに強制転移させられてきたのね。仕方ないわね…私が送り届けてあげるわ。』


「出来るの?」


『任せなさい!私はここの守り神なんだから!それくらいのことはできるわ!』


アルテはそう言って杖を振る。


するとこっちに来た時と同じように視界が真っ白になった。


『…また会いましょう。ユズ、れもん。』


視界が完全に白くなる寸前、そんな声が聞こえた気がしたけど…気のせいかな。



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