第19話第二回イベント ドラゴンの試練

「さて…これから私達はモンスターを50体倒さなきゃいけないわけなんだけど…」


「いませんね…モンスター…」


ドラゴンさんの試練で50体を倒すことになった私達は洞窟内を探索してたんだけど…


全くと言っていいほどモンスターがいない。


探すことも試練ってことなのかな…?


「どこかにたくさん沸くスポットがあるはずなんだけど…」


「スノウちゃんの探知能力でも分からないんですか?」


そう聞かれて私はスノウをチラッと見るがスノウは首を横に振っている。


どうやら何の反応もないらしい。


「ダメみたい…とりあえずはしばらく歩くしかないね。」


「何か手がかりがあればいいんですけど…」


「手がかりかぁ…」


例えばモンスターの足跡だったり匂いだったり…


「あ、それだ!」


「わっ!びっくりしました…」


「あ、ごめん。匂い袋がまだ残ってることを思い出したんだよ。」


「匂い袋ってこの前連携の練習で使ったあれですよね?


イベントでも効果あるんですか?」


「分かんないけど試してみる価値はあるとはおもうんだけど。」


「このまま歩いてても埒が明かないかもしれないですしね…」


私達はもう何時間もの間洞窟の中をクルクルしている。


このままではタイムアップまでに間に合わないかもしれない。


ドラゴンさんの試練がこれだけとは限らないし…。


一か八かやってみるしかない。


「じゃあ行くよ?スノウ!」


私は残っていた匂い玉を全て取り出すと空中に放り出す。


そしてそのままスノウがアイススラッシュで全て切り裂く。


すると辺りに甘い香りが漂って、しばらく待っていると洞窟の奥からわらわらとモンスターたちが湧いてきた。


作戦は成功みたいだね。


「行くよれもん!このモンスターを一掃して試練クリアだよ!」


「はい!」


「スノウ!アイススラッシュ!モノ!ファストアタック!」


「行きます!パラライズレインアロー!」


私達は次々と湧いてくるモンスターたちをなぎ倒していく。


私とれもんがモンスターを倒すたびにカウントが増える。


どうやら一人50体ずつとかいう鬼畜しようではなさそう。


「大技行くよ!スノウ!スノーサイクロン!」


「パラライズショット」


「「パラライズサイクロン!!!!!!!」」


スノウのスノーサイクロンにれもんのパラライズショットが合わさって周りのモンスターを巻き込んで痺れさせる。


そしてそのまま塵となって消えた。


《クエストの条件を達成しました。》


「あ、終わったみたいだね」


「ドラゴンさんのところに戻りましょうか。」


「そうだね。」


私達はクリアを確認するとドラゴンさんのところへと戻った。

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