第16話第二回イベント パートナーを探して

「うーん…どうしようかなぁ…」


私は第二回イベントのお知らせを見ながら考え事をしていた。


今回のイベントは二人一組で戦うチーム戦…。


だからモモを誘おうと思ったわけなんだけど…。


さっきファームに行ったら


『ごめんなさいユズさん!もう組む人決まっちゃってるんです!』


と言われてしまった。


流石に今から別れて一緒に組もうなんて言えなかったので


「先約がいるなら仕方ない…お互い頑張ろうね!」


と言ってきたのだが…。


モモ以外に誘うフレンドいないんだよなぁ…。


クレムさんへ連絡したいところだけどフレンド登録してないし…。


「どうしようかなぁ…今からパートナー探しか…」


イベントまであと二日…今から探して間に合うかどうか…。


「とにかく当たって砕けろの精神で行ってみるしかない!」


モモにお互い頑張ろうって言っちゃったし…


参加しないわけにはいかないんだよね…。


「でもどうやって見つければいいんだろう…」


「あ、あの…」


「ん?」


どうしようか考えているとネコ耳を付けた女の子に話しかけられた。


マーカーの色はプレイヤーだしクエストとかではなさそうかな?


「もしかして第二回イベントのパートナーを探していたりしますか…?」


「うん。そうだけど…」


「あ、あの!私と組んでくれませんか!?」


「その前に君の名前は?」


「す、すみません!私はれもんって言います。職業は弓使いをしてます。


後方からの攻撃が得意です。」


「私はユズ。職業はテイマーだよ。」


「よろしくお願いします。ユズさん。」


「よろしく。れもん。それで…組むって第二回イベントのこと?」


「はい。組む予定だった人が急に組めなくなったって言ってきて…


それでパートナーを探してたんです。」


「なるほど…それでパートナーを探してそうだった私に声を掛けたってわけね。」


見た感じ騙そうとかそういう感じではなさそうだし…


というかそもそもこのゲームじゃそんなことできないんだけど。


とりあえず了承してみても良さそうかな。


私もパートナーを探してたしちょうどいい。


「私と一緒に第二回イベント出てくれる?れもん。」


「…!はい!よろしくお願いしますね!ユズさん!」


こうして私達は出会ったばかりだけど第二回イベントを一緒に戦うことになった。

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