第14話 名前決めと洞窟探索

「さて…レベル上げするために虚の洞窟に来たわけだけど…やっぱりモンスターは沸いてないね…」


さっき来た時と同じくモンスターは見当たらない。


うーん。何か特別な条件があるのかな…どうなんだろ?


あ、そうだ。子熊の名前を決めておかないと…。


「召喚!」


「くぅ」


「とりあえずまずはステータス確認と…」


ーーーーーーーーーーー


(名前なし)


モノクロームグリズリー(激レア)


レベル1


ATK100


MAG0


DEF0


SPD100


LUK0


スキル


連撃の爪


アクアスラッシュ


水牙の一撃


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


攻撃とスピードが高くて後は0か…。


バランスの良かったスノウとは変わって特化したステータスになってるね…。


それに水属性か…。


スノウが弱い炎に強いのはありがたい。


「っと…早く名前を決めないとね…モノクロームグリズリーだから…


そうだ!キミの名前はモノにしよう!」


「くぅぅ」


「よろしくね。モノ」


「くぅ」


「きゅきゅ~」


「くぅ~」


スノウも新しい仲間が増えて嬉しいみたい。


「さて…と。名前決めも終わったしとりあえず奥まで進んでみようかな。スノウ。何か感じたら教えて。


モノは一旦戻ってね。」


モノをとりあえず戻して私はスノウと共に洞窟を進むことにする。


「きゅ」


泉の時もマグマリザードの時もスノウは気配を察知してくれたから


もしかしたらスノーユニコーンという種族はそういう特殊能力を持っているのかもしれない。


それが事実なら今回も何かに反応するかも…と思ったわけ。


「きゅきゅ!」


「スノウ!?何か見つけたの!?」


しばらく洞窟を進んでいると何かに反応するようにスノウが突然走り出した。


どうやら何かを感じたらしい。


って私、SPD0だから早くて追いつけないし…。


「スノウ!戻ってきて!」


「きゅ?」


「私を乗せてその反応のところまで向かって。」


「きゅ!」


スノウは私の呼びかけに応じて戻ってきてくれた。


改めてスノウの背中に乗せてもらってスノウが反応した方向へと向かう。


そしてスノウが立ち止まったのは巨大な碑石の前だった。


「これに反応したの?」


「きゅ」


「いかにもな碑石だね…。何かありそうな…」


「きゅ…きゅ!」


石碑に触れると洞窟全体が揺れ始めた。


「揺れ…この前モモと来た時にも感じたのと同じ…けど…」


この前はすぐに帰ったから気にしなかったけど…今回は違う。


なぜなら目の前にボス戦開始の選択肢の表示が出ているから。


つまり最初に感じた揺れは私達に対しての警告だったってわけだ。


「行くよ…スノウ!」


「きゅ!!!」


私達は戦闘態勢を取る。


私達の前に現れたのは巨大な黄金のサソリだっだ。








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