第11話第二エリア到着と出会い

「着いたよ!第二エリアー!!!」


神秘の森を抜け第二エリアに着いた私はまず色々と見て周ることにした。


「第二エリアの街は火山が近くにある街なんだ。第一エリアの街とはガラッと雰囲気が変わってるね。」


第一エリアとは違うモンスターや素材もありそうだし後てあの火山にも行ってみよう。


「ど、どいてくださーい!」


「おわぁ!」


突然前から来たピンクツインテールの女の子にぶつかって弾き飛ばされてしまった。


街の中だからダメージはないとはいえDEFが0だから結構痛い…。


「いたた…あ!大丈夫ですか!?」


「痛いけどとりあえず私は大丈夫。でも今度から街中で走っちゃだめだよ?」


「すみません。気を付けます…。」


女の子は立ち上がるとペコリと頭を下げる。


頭の上のマーカーは緑…どうやら私と同じプレイヤーみたいだ。


「それで…どうしてそんなに急いでたの?」


「私、この街の近くでモンスターファームを開いてるんですが…実はマグマリザードが逃げてしまいまして…


マグマリザードがいないと孵化装置が稼働出来ないんです…」


「…今孵化装置って言いました?」


「は、はい…。言いましたが…。」


私はグイっと女の子に顔を近づけて尋ねる。


孵化装置を使えば第一回イベントで手に入れた卵も孵すことが出来るかもしれない…。


手伝えば孵化装置使わせてもらえるかも…?


それがなくても手伝うつもりだったけどね?うん。


自分で手に入れればいいけど…自分で作れるか分からないし…


もしかしたら専用のスキルがいるかもだし。


もし使わせてもらえるならありがたい。


「そのマグマリザード?連れ戻すの手伝っていい?」


「いいんですか?私、前線に立つタイプじゃないのでお金はあんまり…」


「その代わりと言っては何だけど終わったら孵化装置を使わせてもらえないかな?


孵化させたい卵があるんだけど私は孵化装置持ってなくて。」


「それくらいでいいならぜひ!」


「それで…マグマリザードはどこにいるの?」


「この先にある虚の洞窟はマグマリザードの好きな温度の場所なんです。


恐らくそこにいると思うんですけど…


私だけで行くのは流石にと思って。


それで一緒に行ってくれる人を探してたんです。


あ、自己紹介が遅れました。私はモモ。ブリーダーをしていてこの第二エリアでモンスターファームを開いています。」


「私はユズ。職業はテイマーだよ。」


「テイマーさんなんですね。ユズさんのテイムした子見てみたいです!」


「あとで見せるね。とりあえずその虚の洞窟に向かおっか。」


「はい。よろしくお願いします!」


私達は逃げ出したマグマリザードを探すべく虚の洞窟へと向かった。


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