第3話初ログイン

「おお~。これがFWOの街かぁ…」


初ログインを果たした私はとりあえず街の中を見て周ることにした。


ランダムの特典のモンスターも気になるけどまずは色々と見て周りたい。


「にしてもみんな動きが早い気がするんだけど…」


私以外のプレイヤーもNPCもみんなスタスタと歩いている。


もしかしてこれがSPD0の影響ってやつなんだろうか?


「こんなに差があるならちょっとくらいSPDに振っても良かったかも…」


重要とは言ってたけど流石にここまで違うとは思ってなかった…。


外ならテイムモンスターに乗せてもらえばいいんだけど街中だとそうはいかない。


大きなモンスターだったら困るもんね。


まぁ今から作り直すってことも出来ないしこのまま頑張るしかないんだけど……


「あ、アイテムショップだ。」


しばらく適当に街を歩いているとNPCがやっているであろうアイテムショップを見つけた。


おしゃれそうな外見のお店だ。


「初期金の2000Gもあるしちょっと見てみようかな?」


とりあえずお店の中へと入ってみる。


「おお……!」


お店の中には様々なアイテムが棚に並べられている。


いかにもアイテムショップって感じだ。


「いらっしゃい!」


出迎えてくれたのは青色のマーカー…NPCだ。


ほんとにこっちを認識して受け答えしてくれるんだ……。


AI凄い……。


「えっと…」


「お客さんなにかお探しですか?」


「気になったから入ってみただけなんですけど…ここではなにを買えるんですか?」


「色々ありますよ!回復ポーションだったり攻撃を上げる薬だったり。」


回復ポーション…多めに買っておいたほうがいいかな。


私、DEF0だからダメージ量大きいはずだし。


テイムモンスターたちに戦闘は任せるとはいえ何事も準備は必要だよね。


万が一窮地に陥った時にないと困るだろうし。


「とりあえず回復ポーションを10個ください。あとは…モンスターが寄って来そうなアイテムとかってないですか?」


レベル上げとテイムモンスター探しのためにモンスターをおびき寄せるアイテムを確保しておきたいというわけ。


「モンスターが寄って来そうなアイテム…あ、これなんかどうですか?引き寄せ袋って言って


開けるとモンスターが好きな匂いがするんです。

うちの店の自信作です!

まぁまだ1個も売れてないんですけど……」


「じゃあそれをお願いします。3つ」


「ポーション10個と引き寄せ袋3つで1500Gになります!」


「はい。1500G」


2000G→500G


「確かに受け取りました!またのお越しを!」


私は買い物を済ませて店を出た。


これで結構使っちゃったし稼がないとなんだけどなぁ…


どうやってお金稼ぐんだろ?


モンスター倒したりすればいいのかそれともクエストかなんかをやればいいのか…


「まぁとりあえずフィールドに出てみますか」


考えていても仕方ないからフィールドに出ることにした。


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