第11話
アイスクリームを食べた終わった後、エナさんの耳のことについて聞いてみた。
「エナさんって、どうして耳を隠しているの」
エナさんに耳のことを聞くと、驚いた顔をしたして、耳を触り耳が尖っていないか確認した。
「バレてたの?」
夜に耳が尖っていたことや、クローゼットの中でエナさんの事を見ている間にも、耳が尖っていたなどのことを話すと、俺に気づかれてないと思っていたエナさんは、バレていたことに驚いた顔でこっちを見ている。
「この耳はね、エルフだけの特徴的な耳で、この耳はわざと魔法で形を人間に寄せて隠しているの」
「どうして?」
王都で少しの間、滞在していた時にも人道理の多いとこにはエルフが居たし、冒険者ギルドにもちょくちょく見かけたので、エルフ全員が耳を隠しているわけではないので理由があるのではないかと思い何故、耳を隠しているのか聞いてみると、エナさんは話したくなさそうな感じを出したが、話してくれた。
「私はエルフで、身を隠す為に耳を隠しているの。」
「え、どうして身を隠しいるの?っていうか、耳だけでいいの?隠すのは?」
「うん、耳だけ隠せば、大抵の人は分からないの。王国を追放されて、命が狙われているからって言っても、数十年も前で私も成長しているし、髪色も変えているから大丈夫」
エナさんは、最初の髪色は銀髪だったらしいが、魔法の定着と変身の魔法で金髪の髪色に変えたらしい。
だけど、エルフって金髪のイメージの方が強いけど、本当はエルフの銀髪の髪なのだろうか?
それに、スラっと言われたが、エナさんって命狙われているの!?っと、驚き聞き返してしまった。
「へえ〜え!!...国外追放!?命狙われている!!」
「うん」
普通に頷き、「うん」と答えられた。
命を狙われているのに、平然としているとは、俺を倒しただけあって凄いと思った。
それにしても、国外追放されたのに命を狙われることって何をしたのだろうっと疑問に思った。
「何をしたの?」
「学園での友達だったメレッタをイジメたことで不敬罪で追放された。」
エナさんは、少し寂しそうに言ってくれた。
あと、追放された理由をよく聞くと、学園で友達になった平民の女性のメレッタは王様と一緒にいることが多くなっていた。メレッタはエナさんに近づき友達になり、次にエナさんの婚約者である王様にメレッタは近づいた。
王様は婚約者か、召使い、位の高いものしか近づけない。
だから、平民のメレッタは婚約者のエナさんを使い近づき、王様を垂らし込んだのだろう。
だけど、エナさんが人をイジメる人では無いと思っている。
エナさんと一カ月位メイドとして一緒に過ごしていると、エナさんは人をイジメる感じはしない。むしろ、優しい人って感じがする。
最初は、エナさんに幼女にされ魔女という事で警戒してながらエナさんのことが怖かったが、普通にメイドとして働きながら生活していると優しい人だと感じる。
まあ、ゾンビとか操っているけど、そこは目を瞑っている。
「え、でも、」
エナさんがそんな事をしないと思っているし、イジメなんてしてないって言おうとしているが、感情が高まり言葉が詰まった。
「大丈夫。私はやってないよ。」
俺の必死にエナさんがそんなことはしないはずと言いたかったことが分かったのか、やってないことを教えてくれた。
元婚約相手のあの王様は、学園でエナさん経由で最近親しくなったメレッタの言いなりになってしまい、学園の皆が集まるパーティーと言う場所で、婚約破棄と国外追放の両方を言い出したらしい。
エナさんの婚約相手の王様が、エナさんという婚約者という人がありながら、王様はエナさんを信じず、エナさんの友達だったメレッタのを信じ、エナさんを国外するとかいう最低なエルフだ。
そんな、最低な男と結婚しなくてよかったと思う。
そんな、人生を歩んだのにこんなに明るく振る舞って生活していると凄いと思う。
しかし、疑問が残る。どうして、命を狙われるのか?
そんな疑問を突き付けると、ますます、学園のエナさんの友達がクズ野郎に思えてくる。
メレッタは、エナさんが生きていることが気に食わないのか更に嘘を重ねている。
メレッタは、エナさんが王様に報告してことにより、エナさんが婚約破棄されたとして復讐のためにメレッタの部屋に侵入して包丁で襲い掛かり、殺そうとしたと証拠もない偽りの証言で、エナさんを追放前に王様の婚約者を殺そうとしたことで死刑を言い渡された。
婚約破棄して、すぐにメレッタを婚約者に!?
クズ王様にも程がある。
それに、死刑を言い渡したのはあの王様...
クズ過ぎるだろ...
話を聞いていると、王様とメレッタに対してムカムカしてきた。
エナさんは、死刑を言い渡されてすぐに逃げ出し、持てるだけのお金と手荷物をもち王国を脱出してここに居るらしい。王国を出た後も、エルフの死刑執行人がエナさんを追い今も殺そうとしているらしい。
だから、エルフが他の国にはあまり入国しなくはずと昔言われていたらしいが、今はエルフが人間の国や獣人の国などに多くエルフがよく見かけるようになっている。
もし、王都で見たエルフがエナさんを殺す為の死刑執行人のエルフだと思うとゾッとする。
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