第12話
エナさんの過去を知り、多少気まずくなったが、普段道理のメイド生活をしている。
しかし、エナさんは過去を思い出し寂しく、怖くなったのか、毎晩俺の部屋のベットに忍び込み、抱きつかれるのが数日続いた。
しかし、俺が思い出したくない記憶を思い出させてしまった償いのつもりで、抱き枕になってあげた。
しばらくして、エナさんは自分の部屋で寝れるようになった。
あと、ゾン男に掃除を任せていたので、アイスクリームを渡すと、自分の部屋があるのか、持って行ってどうやら食べたらしい。
からの、カップを俺に持ってきた。
食べたことを証明したかったのだろうか?
とりあえず、ゾビ男はゾンビなのに物を食べれることが分かったが、ゾビ男は何故普通のゾンビと違ってフルアーマーなのか気にはなるが、ゾビ男の中身がもしぐちゃぐちゃの肉体だったらと思うと怖い、開けてはいけないパンドラの箱だと思っている。
そんな感じで、男に戻る手段を探りながら1年が立った。
最初はメイド服に違和感があったが、今では違和感どころかしっくり来ているぐらいに。
そんなある日、突然どこかの制服を持ったエナさんがやってきた。
「ルッチちゃん、あなたはエネルネ学園に入学してもらいます」
「え!?」
突如、学園に通えと言われてしまった。
最初は何を言っているか分からなかった。
分からなかったが、女性用の制服を着せられたりと色々され俺はいきなり学園に通うことになってしまった。
「ど、どうして学園に通わなくちゃんいけないの!?」
「せっかく女の子になったのに、学園生活を楽しまないのはもったいないないと思うでしょ!?それに、ルッチちゃんメイドの仕事が慣れて、時間が余って暇そうにしているじゃない」
確かに、メイドとしての男に戻して貰うために働いていた。
だが、一向に男に戻して貰えずに1年がたちメイドの掃除や料理の技術が上がり暇な時間も増えたのは事実であるが、別に男に戻して貰えればいいはずなのだが....
何故か、女の子になって学園生活を味合わなければいけないのだろうか!?
と言ううか、エナさんかゾビ男にしか話していないので、人と上手く喋れるか疑問であるが...
「どうしても学園に行かなくちゃダメですか?」
「うん。ダメだよ。」
「どうしての?」
「どうしても!!」
学園に行ったことは無いが、行きたいとも思わない。
なので、食い気味に行かなくていいか聞いてみるがダメだと言われる。
学園は、魔法を学ぶ場であり、交流の場にもなっている。
本を読むこと、椅子に座って勉強することは嫌である。
「そうそう、もう入学手続きは済んでいるからね」
と言うか、どうやって入学の手続きをやったのだろうか!?
学園に入るには、13歳になった身分の高い人や、魔力が高い人が入ることを許される学園。
「どうやって、入学手続きを!?」
「学園の学園長が入ること私と同じエルフの昔ながらの友達なの。だから、私の事情もルッチちゃんの事情も全部知っているから心配しないでね。」
どうやら、学園のトップがエナさんの友達で偽造はお手の物だそうだ。だけど、勝手にエナさんにはもう裏切られるのが嫌で友達は居ないのかと思っていたけど友達が居てホッとした。
しかし、学園に通うなんてありえない。俺は、今年で26歳
見た目は前よりも成長したけど未だに幼女、しかし中身はおじさん...学園生活に俺が入るとか場違いすぎる。
俺は、逃げた。
とりあえず逃げることにした。
逃げて、少ししたら諦めるだろうととりあえずこの城から脱出する事にした。
脱出しようとしたのだが、体力は子供並なので逃げることは出来ず、ゾビ男に見つかったりと城からの脱出が出来ずに、エナさんに捕まってしまった。
「は、離して!!学園なんてつまんない所通いたくない!!」
「行かないと、一生そのままだよ」
「え...」
俺は抵抗するのを辞めた。
なんの為にメイドをやっている!?
そう、男に戻る為
学園に通わないと、男に戻してもらえない。
それは嫌だ。今まで積み上げてきたメイド生活を無駄にしてしまう。
何で、俺は制服を着て学園生活を送ることに覚悟を決めた。
「あと、入学は1ヶ月後だからそれまでに、色々準備しなきゃね。」
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