第10話
エナさんの行動を見張るために、ゾビ男にエナさんの部屋や書庫以外の部屋を掃除を任せることにした。
1日くらい掃除してなくても、あのゴミ屋敷にするぐらいだ。
掃除をしなかったことぐらい分からないだろう。
という訳で、エナさんの部屋で隠れることにした。
隠れた場所は、服などを収納するクローゼットの中に入り隠れている。
もし、クローゼットの中を見られてもいいように、服と服の間に入り、いつでも後ろに下がり隠れることが出来るようにしている。
朝食などを終えた後に掃除と言うことでこっそりクローゼットに隠れた。
クローゼットっとの中は、少し誇りっぽいので、後で開けてホコリなどを掃除しなければっと思いつつ、クローゼットの扉を少し開けて、エナさんの行動を見張って少しすると、部屋に戻ってきた。
部屋に戻ると、椅子に座り机に向かい紙に魔法陣を書き、魔法の研究でもしているのだろうか?
魔法の研究が終わると、立ち上がり机の下をゴソゴソしている。
何かを探しているのか?
っと、思っていると、立ち上がり何かを取り出していた。
よくよく、見ていると食べ物である。
あれは、アイスクリーム
アイスクリームは、王都で人気のデザート
中々手に入らない、高級なデザート
俺に内緒で、こんな物を隠し持っていたとは...
後で、こっそりと探して食べようと思った。
アイスクリームを食べたあと、再び立ち上がり部屋から出ていった。
部屋から出て行き、30分くらいした後...
部屋に戻ってきた。
部屋に戻ると、アイスクリームが入った袋を持って戻ってきた。
どうやら、アイスクリームが切れたようだ。
アイスクリームの袋ごと、机の下に隠した。
溶けないにだろうかと思っていたが、机の下には小さな冷蔵箱があった.
まさか、あんな所にも冷凍箱が...
しかし、男に戻る手がかりが掴めず、アイスクリームの情報だけが手に入る。
そろそろ、クローゼットの中に居るにも疲れてきたので、後1時間したらクローゼットの中に出てゾビ男の掃除を手伝おうとしていると、エナさんの耳に変化があった。
やはり、尖っている。
あの時に見た、エナさんの耳は見間違いではなかった。
「や、やっぱり見間違いじゃなかった」
つい、無意識に声に出してしまった。
すぐさま、口を抑えたが、クローゼットの中にいることがバレてしまった。
「あれ、ルッチちゃんの声が...?」
エナさんがこちらに近づいてきた。
俺は、扉をそっと閉め服の後ろに隠れた。
体を隠し、息を潜めていると、クローゼットの中を開かれ外の光が差した。
(まずい、まずい、バレる!!だ、だけど...大丈夫だけよね。隠れてるし。)
そんなことを言い、落ち着かそうとしているが、心臓の鼓動がうるさく、心臓の鼓動でバレるのではないかと思っていると、エナさんは服をかき分け、俺の事を見つけた。
(ば、バレた!!)
「あれ、あれ?どうして、こんなところに居るの?閉じ込められたって言うわけでもなっさそうだけど...」
「え、あの~...それには、色々と~」
誤魔化しきれない。
と言うわけで、クローゼットの中に居た男に戻る手がかりなどを探していたなどの理由を全て話すことになった。
すると、エナさんは笑い出した。
「あははは~そんなことしても無駄だよ~男に戻ることなんてそんな簡単に解けるような物じゃないからね~」
「ぬぬぬ」
バカにされてようで、涙目でになり悔しがった。
「知っているだよ、エナさんがアイスクリームを机の下に隠していることを」
「え!?」
しかし、アイスクリームの事を言うと、ドッキっとした顔で何の事かなっと言う感じで誤魔化している。
「クックク、している。エナさんは机の下に小さな冷棟箱があることを。あれを、俺も食べたい」
「うぬぬ」
エリさんはアイスクリームを独り占めしたかったようで、アイスクリームの存在に気付いて悔しそうな顔をしている。
「俺にも下さい」
「ちょうど、無くなったの。明日買ってくるはね。」
「知っている。さっき、アイスクリームを冷蔵箱に入れたことを」
「ぬううう」
と、アイスクリームについて、問い詰めるとアイスクリームを出して食べることにありつけた。
男のときでも、アイスクリームを食べたいと思っていたが、凄い行列っで、お金はあるが並ぶのが5時間待ちとか長いこと待たなくてはいけないので、俺はアイスクリームを食べることを諦めていたが、初めてアイスクリームを食べることができる。
「んん~おいひい~」
アイスクリームを食べると、冷たくて、甘く美味しかった。
こんど、ゾビ男にも分けてあげようかなと思うが、ゾンビって物を食べることが出来るのだろうか?
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