第27話 高校生
あれから月日は経ちみーちゃんは高校生になり新しい友達ができた。名は秋ちゃん。みーちゃんと馬が合い休みの日に時々遊ぶ事がある。
だが中学校以上に勉強が難しく満足に遊ぶ事ができなかった。更に高校が街中の方にある為、学校帰りに、りょーちゃんの所に行く時間がなかなか取れない。
なので高校に入学してからというものの、りょーちゃんに会う機会がなかった。
入学当初は平然としていたみーちゃんだが段々、落ち着きがなくなってきていたのだ。
入学する前には、りょーちゃんに今までより会いに行けない事は伝えていた。会いに行けそうな時間が取れたのが夏休みなってからだった。
それも秋ちゃんとの遊ぶ日だった。スマホを手に秋ちゃんに取り申し訳なさそうに断りの電話を入れる。秋ちゃんも了承してくれ事なきを得た。
早速久しぶりに、みーちゃんは森へ向かう。みーちゃんの足取りは軽い。なんなら笑みを浮かべてスキップもし始める。
みーちゃんが森の中に入ると空気が張り詰めているのでピタッと立ち止まった。辺りを見渡しながら手を握り締めて恐る恐るいつもの場所に行く。目的地に着くとりょーちゃんがいた。
普段の森とは違う雰囲気にみーちゃんは落ち着きがない。拠り所を見つけたかのようにホッとため息を吐いて、りょーちゃんに声をかけた。
「りょーちゃん!」
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