第21話 りょーちゃんの親
みーちゃんはりょーちゃんの親はどうなのかが気になったので聞く事にした。
「ねえ、りょーちゃん。りょーちゃんってお母さんとお父さんはいるの?」
りょーちゃんは自分の事を聞かれるとは思っておらず固まる。どうやらいつもはみーちゃんが自分の事を話すのでこうなると考えていなかったようだ。
不思議に思ったみーちゃんは声をかける。
「りょーちゃん、どうかしたの?」
「りょーちゃん?」
「おーい、りょーちゃん?」
「りょーちゃん、何かあったの?」
何度か話しかけられてようやくりょーちゃんはフリーズから戻ってきた。
「みーちゃん? どうしたの?」
「あ! やっと返事した! きゅうに動かなくなるからどうしたんだろうって心配したの」
みーちゃんがりょーちゃんに抱きつく。りょーちゃんは落ち着かせるためにみーちゃんの頭を撫でる。
「ああごめん、みーちゃん。ちょっとびっくりしただけだよ。なんともないから安心して」
「ほんとー?」
「本当だよ。ボクが嘘吐いてるように見える?」
「見えない。じゃあ大丈夫だね!」
みーちゃんがいつもの調子に戻ったのを確認して撫でるのを止めた。みーちゃんもりょーちゃんから離れる。
「それでボクの両親のことが聞きたいんだっけ?」
「うん。わたしはいっぱい話すけどりょーちゃんのことあんまり聞いてないって思ったんだ」
「そういう事だったんだ。分かったよ。ボクの両親について話すね」
りょーちゃんのお母さんは緑色の体でおっとりしていて風の力が得意な事。お父さんは青色の体でのんきな性格をしていて水の力が得意な事を話した。
「へー! りょーちゃんのお母さんとお父さんはすごいんだね!」
「うん。自慢の両親だよ」
「りょーちゃんが良いなら会ってみたいな。きっとステキな龍なの!」
「えへへ。そこまで言われると照れるな。でもいつか会いに行く事になると思うからその時まで待っててね」
「分かった!」
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