第17話 お弁当
みーちゃんはリバーシでりょーちゃんに勝った興奮が収まってくるとお腹が空いてきたようで、お腹が鳴る。丁度リバーシも一区切りついたのでお昼ご飯を食べる事にした。
「おなかが空いたからおべんとうを食べるんだ」
「へえ、お弁当? 何が入っているのかな?」
みーちゃんは鞄から弁当を取り出して中身を確認してからりょーちゃんに見せる。
「んーとね、ごはんにたまごやき、やさいのおひたしとにくだんごが入ってるよ」
「とても美味しそうだし、彩りが良いね」
「お母さんが作ってくれたんだ。ところでりょーちゃんはお昼何食べるの?」
「ボクは今から捕ってくるからみーちゃんは食べてて良いよ」
「分かった」
りょーちゃんがどこかに歩いていくのを見送ったみーちゃんは弁当を食べ始める。
家で食べるのと外で食べるのでは違うので新鮮な気分で弁当を食べ進めていく。相変わらずお母さんの料理は美味しいなと思いながら食べ終わる時だった。
ガサッと音がする。りょーちゃんがもう戻ってきたのかなと気になったみーちゃんはそっちの方を見るとりょーちゃんがそこにいた。近くに魚が浮いている。
「戻ってきたよ」
「りょーちゃん、おかえり。あっお魚がういてる」
「そう、今日のご飯は魚にしたんだ。美味しそうだったからね。ボクが持つとこんなに運べないから浮かせているんだよ」
「ちなみに浮かせているのは空を飛ぶやつの応用なんだ。少しコツを掴んだからこういう事も出来るようになったんだよ」
「えっ! りょーちゃんすごい! 空を飛ぶ練習が上手くなったんだね!」
「えへへ、それほどでもないよ」
りょーちゃんは謙遜しているがとても嬉しそうだ。
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