第9話 謝罪
みーちゃんはりょーちゃんの空を飛ぶ練習を見ながら学校のことを話す。
「昨日ね、ゆうちゃんとこう君があやってくれたの!」
「そうだったんだ。良かったね」
りょーちゃんのアドバイスもあり、上手く二人はみーちゃんに謝れたようだ。
「うん。わたし、びっくりしちゃった。二人ともしんけんにあやまるから、どうしたのって聞いたの」
「それでどうだった?」
「二人はあやまらないからみーちゃんが森に行ったままあそんでくれないって思っていたんだって。りょーちゃんと話すの楽しいから来てるだけだけどね」
「そうだね」
みーちゃんは明日三人と遊ぶ約束をしていたのを思い出す。
「あっ明日はゆうちゃんたちとあそぶから来れないの。ごめんね」
「分かった。じゃあ、今日はこのあたりで飛ぶ練習は終わりにしようかな」
「わたし、もう帰るね。今日は宿題が多いの忘れてた。バイバイ」
「じゃあね」
手を振ってりょーちゃんと別れ家に向かう。
しばらく歩いて家に着く。中に入るとお母さんが心配そうな顔でみーちゃんを出迎えた。
「おかえり。聞いたわよ、ゆうちゃんとこう君と喧嘩したんだって?」
「ただいま。それはもうなかなおりしたの」
「本当なんでしょうね?」
「うん。本当だよ。明日ゆうちゃんたちとあそぶやくそくしたから」
「なら、良かったわ。明日以降も森に行かないように。あそこは危ないから」
「えー? それはやだ。森の友達ともあそびたい」
「駄目よ。ほら、準備したら宿題しなさい」
「……はい」
みーちゃんは手を洗ってランドセルを片付けして宿題に取り組み始める。悶々としながらだったのでいつもより時間がかかったようだ。
それでも無事に宿題を終えたみーちゃんは夕食の準備を手伝い始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます