第5話 みーちゃんの名前 その二

 みーちゃんは学校のことをりょーちゃんに話した。もうすぐテストがあるとかこう君が先生にイタズラしたとかを言うとりょーちゃんは熱心に聞いてくれるので、それが嬉しくてつい色々喋ってしまうみーちゃん。

 いつの間にか辺りが暗くなり始める時間になってしまった。そのことに気付いたりょーちゃんはみーちゃんに言った。


「もうすぐ暗くなるからみーちゃんは家に帰った方がいいよ」

「分かった! わたし帰るの」


みーちゃんは片付けをして帰る準備をする。準備が終わり、ランドセルを背負い立ち上がった。


「じゃありょーちゃん、バイバイ! 明日も来るね」

「うん。バイバイ。明日、待っているよ」


みーちゃんは家に向かって歩き始めた。しばらく歩いてして家に着いて夕食を食べている時にお母さんに名前の意味を聞いてみることにした。


「ねえ、お母さん。わたしの名前の意味ってなに?」

「どうしたの、急に?」

「うーんと、友達と話していたら気になったの」

「学校でそういう宿題でも出たのかしら?」

「そんな感じ?」


本当はそんな宿題なんて出ていないが、そう言って誤魔化したみーちゃんであった。


「なんで疑問系なのか分からないけど、まあいいわ」

「花のように心が綺麗で皆から惹かれるようになりますようにと願いを込めたのよ。分かった?」

「そうなんだ。お母さん教えてくれてありがとう」

「どういたしまして」


みーちゃんは自分の名前の意味をしっかりと心に刻んだ。

 ごちそうさまと言っ使った食器を片付けて風呂に入り布団に入って眠り始めた。

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