第4話 みーちゃんの名前 その一

 一人と一頭が呼び合うのに満足した後、りょーちゃんが尋ねた。


「そういえば、みーちゃんの名前の意味も知りたいな」

「わたしの名前?」

「そうだよ。みーちゃんの名前の意味を知りたいな」



みーちゃんは自分の名前の意味を考えてみたが、よく分からないようだ。


「りょーちゃん、ごめん。わたしの名前の意味分からない。今日帰ったら聞いてみるね」

「分かった。じゃあ明日楽しみに待っているよ」

「うん!」


みーちゃんが学校で気になっていたことを思い出したのでりょーちゃんに聞いてみることにした。


「あっそうだ。ねえ聞いて、りょーちゃん」

「うん。どうした?」

「学校でね、ゆうちゃんとこう君の様子がへんだったの」

「どんな感じで変だった?」

「えっとね、わたしの方を見ているんだけど、聞いても答えてくれないの」


学校でも明らかにみーちゃんのことを気にしているのに、なんでもないと答えていたゆうちゃんとこう君。

 みーちゃんは悪口を言われていたこともありなるべく距離をとっていた。それの影響か学校にいててもなかなか二人は謝れなかったみたいだ。


「それはきっと話をしたいけど、上手く出来ないから変になっているんだ。みーちゃんはゆっくり待ってあげるといいよ」

「それで二人も言ってくれるはずだから、きちんと聞いてやってね」


りょーちゃんにそう言われるとみーちゃんは納得できたようだ。


「分かった! わたしがゆっくり聞いてあげるの」

「その意気だよ」

「頑張る!」

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