2、応用編

 基本編では、「ある数字が3の倍数であるかを素早く判断するためには、各桁の数字を全て足した上で、それが3の倍数かどうかを確認すれば良い」という攻略方法を記しました。

 その基礎を踏まえた上で、今度は少し3の倍数の法則を応用していきましょう。


 まず、言うまでもない単純な話をします。

 基本編の「桁の数字を全て足す」という部分で、足す必要のない数字があります。

 それは「0」です。

 当たり前すぎて言う必要もありませんねw

 ある数字に0を何回足しても、その数字は変化しませんので、0は完全に排除して構いません。


 一応、例題を出してみましょうw

 以下の数字は3で割り切れますか?


 30000000000000000000




 3千京ですw

 まあ足したり割ったりするまでもなく、一目で分かるでしょう。

 答えは「YES」です。

 そしてこれも言うまでもなく、3と0の位置がどう変化しても変わりません。

 つまり、

 30000000000000000000

 が3で割り切れるのであれば、

 00000000000030000000 (3千万)

 も割り切れますし、

 00000000000000000300 (3百)

 も割り切れます。


 念のため、もう一つ例題を。

 今度は3で割り切れますか?


 500003000000




 5千億300万。

 若干桁を減らしてみましたw

 やり方さえ知っていれば、答えは簡単ですね。

 敢えて計算式を書くなら、「5+3=8」となり、2余ります。

 だから答えは「割り切れない」です。

 こんな単純な数字でも、法則を知らないと割と面倒な計算が必要になります。


 続いて、これに近い応用になります。

 桁に出てくる数字のうち「3」「6」「9」は、元から3で割り切れる数字ですので、わざわざ足す必要がありません。

 これらの数字はいくら足しても3の倍数のままです。

 例えば「3を3回足す」と「3×3=9」ですね。

 計算するまでもなく3の倍数です。

 同様に「6」と「9」は、それぞれ「3×2」と「3×3」で、これを何回足しても3の倍数のままです。

 従って「3」「6」「9」も全て排除出来ます。

 先の「0」を含めた4種類の数字、「0と3と6と9は省いて、残った桁の数字を足す」これが応用編になります。


 では例題を出してみましょう。

 以下の数字は3で割り切れますか?


 897904




 まず普通に計算してみましょう。

 最初の「8」は「3×2=6」を引いて2余り、次の「29」は「3×9=27」を引いて2余り、次の「27」は「3×9」で割り切れて、次は「04」で3で割ると1余り、だから割り切れない、となります。

 では応用を使わない基本の計算をします。

 計算式は「8+9+7+9+0+4」です。

 これでも十分簡単ですが、少々手間取るかも知れませんね。

 答えは「37」(更に計算するなら3+7=10、1+0=1)ですので、3で割ると1余ります。

 最後に応用を使います。

 計算式は「8+7+4」です。

 だいぶ簡単になりましたw

 答えは「19」(再計算するなら1+9=10、1+0=1)になり、割り切れず1余り。

 従って答えは「NO」になります。


 更に応用の応用です。

 それは「足して3の倍数になる数字の組み合わせも排除出来る」です。

 例えば、「123456789」という数字があるとしましょう。

 「3」「6」「9」は排除出来ますので、残りが「124578」になります。

 この中から足すと3の倍数になる組み合わせを探します。

 順番に見ていくと、「1+2」「4+5」「7+8」が「足すと3の倍数になる組み合わせ」です。(組み合わせは他にもあります)

 これらを排除した時、残った数字があれば「割り切れない」、なければ「割り切れる」になります。

 今回の例では、残った数字はありませんので、「割り切れる」になります。

 では確認のため、計算してみましょう。

 普通に3で割るのは省き、基本編の「数字を全部足す」でやってみましょう。

 計算式は「1+2+3+4+5+6+7+8+9」です。

 合計の数字は「45」(再計算すると4+5=9)になり、きちんと割り切れますね。

 今回の応用編の計算でも、「1+2+4+5+7+8」で合計が「27」(再計算は2+7=9)ですので、間違いなく割り切れると判明しました。


 念のため、もう一つぐらい適当な数字を並べてみます。

 今度は10桁、以下の数字は3で割り切れるでしょうか?


 7079267193




 これを普通に計算する・・・のは面倒すぎますので却下ですw

 最終的な応用技で行きましょう。

 まず排除する数字は左から、「09693」で、残ったのは「77271」です。

 今度はこれを合計が3の倍数になる組み合わせにしていきます。

 すぐ見付かるのは「2と1」ですね。

 残ったのが「777」ですので、これは3×7、足すと21になり、これも排除出来ます。

 数字は残っていませんので、「割り切れる」です。


 以上!

 高得点を狙いたい方は、この応用編を踏まえ、ゲームにチャレンジしてみて下さいね!

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