04 排球

 あれは自分が中学生の頃の話です。


 ママさんバレー。近所のお母さん方が集まり、バレーボールに興じる会です。隔週ぐらいで、近所の小学校の体育館を借り切って。自分はバレーボール部でしたので、助っ人 (?) か何か分かりませんが、参加していました。

 多分、最初に参加したのは小学生だったと思います。その頃はバレーボールより、体育館の倉庫や二階など、あちこち探検して好き勝手に遊んでいました。中学生になると、近所のママさん方より力が上になって、「〇〇 (フローターサーブなど) は禁止ね」なんて言われたり。結局、小学校の頃も、中学校になっても、バレーボールのために参加したという印象はありませんw

 親戚のおばさんや子供も参加していました。自分より年下の子供ですから、小学生だったでしょうか。その子供を体育館の倉庫に呼び出すと・・・


「ねえ、冗談でしょ?」「本当は生きてるんでしょ?」


 泣きそうな子供を前に、本気のキョンシーの真似で驚かせました。以前、自分が怖くて見れなかったアレです。両手を真っ直ぐ伸ばし、足を揃えて無表情でピョンピョン飛び跳ねると、子供たちはワーワーと母親の元へ逃げて行きました。


 イタズラ好きは血筋みたいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る