第281話 ~主要~ ※登場人物紹介(5/6)

※新しく加える情報あり



◇マリー、年齢不詳、人族。

『ベルメルシア家専属御者であるエデの、最愛の妻』


 少し茶色がかった瞳は穏やかに、少し巻かれた短い銀髪は艶があり上品にまとめられている。見た目は七十代後半の小柄で可愛らしい印象だが、その立ち姿は歳を感じさせない程に背筋が真っ直ぐと伸び美しい。マリーの優しい声は、聞く者の心身へ響き穏やかにする効果がある(彼女の魔法術は独学で創作することも可能)。


 アメジストの母ベリルがまだ十代で学園に通っていた頃、授業をしていた先生の一人。スピナとも面識がある。


 十数年前に退職してからは、街の様々な活動に率先して参加。現在は街の中心から少し離れた場所で、宝飾店を経営。

【第238話、参照】


 夫、エデと昔からの知人(アメジストの通う学校の先生など)は彼女の実年齢を知っているが、訳あって秘密にしている。



◇ノワ、年齢不詳。

『スピナ専属のお手伝い』


 見た目は二十代前半。

 サラリと長く艶のある黒色の髪と漆黒の瞳(感情が出ると燃えるような赤の瞳になり、それは怖いくらいにギラリと光る)。必要最低限のみしか会話をしない彼女は、伏月型の唇をしている。背丈は低め、まるで本物の人形のように美しく、色白で華奢きゃしゃな印象。

【第123、172話、参照】


 毎朝の挨拶――扉の向こうから聞こえる抑揚のない淡々とした声はノワだということに、アメジストは気付いていた。

【第129話、参照】


 感情表現や言葉を発することの少ないノワは“無状態”という自身の気配を消す特異能力を持つ。それにより、ジャニスティの部屋で羽を広げるクォーツを偶然見かけ、監視。その後スピナへ報告(告口)した一方で、密会の件は何故か? ジャニスティが現場にいたことをスピナへ一切話していない。

【第34、44、172話、参照】


 一体何者なのか、謎の多い人物。



◇ラルミ、四十代、人族。

【生前のベリルを知るベルメルシア家のお手伝い】


 珍しい柑子こうじ色の天然パーマの髪はいつも後ろで結われ、垂れ目に茶系の瞳が彼女の優しい雰囲気をさらに底上げしている。


 継母スピナからの厳しい指導に耐え泣く幼い御嬢様アメジストの心を支えた母性溢れる女性。愛娘の話を聞き今、オニキスが思慮する人物。

【第264話】

 腰は低いが芯は強く、唯一スピナへ立ち向かったお手伝い。

【第151~154話、参照】


 ベリルとよく、ベルメルシア本館中庭に咲く花々を一緒に愛で(手入れし)日々の出来事を楽しく話していたという。

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