3月25日 アメリカンフットボール
私は、最低限のルールさえ理解していただければ、テレビ観戦で一番面白いスポーツはアメリカンフットボールだと考えている。多分、色々なスポーツを見た上でアメリカンフットボールを好きになった方には同意見の方が多いのではないか。しかし日本においてアメリカンフットボールはどちらかと言えばマイナーなスポーツに甘んじている。
アメリカンフットボール(以下アメフトと呼ぶ)、特にその最高峰であるNFL(ナショナルフットボールリーグ)の試合では、防具(プロテクター)を装着した鍛え抜かれた肉体のぶつかり合いは迫力があり、ボールをすごい勢いで投げる人、ボールを持って走って突っ込んでいく人、それを阻止しようと群がる人。ルールを分かっていなくても見ていて「うおっ」とつい声が出てしまうシーンが連続する。しかしこれは日本人の気質か、どうしてもルールを理解しなければと思ってしまうのだろう。しかしそうなるとルールを知らない人にとってアメフトは少し敷居の高いスポーツになってしまうようだ。
ただある程度見慣れるとルールはそれ程難しくない事に気付く。多分ある程度ルールが解っている人が、知らない人にルールを教えるとしたらこう言うだろう、「4回の攻撃機会の間に、10ヤード進めばそこから新たに4回の攻撃機会を得る。10ヤード進むことが出来なければ攻守が交代する。ただそれだけ。」と。
実はそれ以外の説明が出来ないほどアメフトの基本ルールはこれだけなのだ。多いのは反則の種類なのだ、ただ反則は所詮反則なので、こまごまと覚えるのはアメフトの魅力に開眼してからでいいのではないか。
私のアメフト、というかNFLファン歴は長い。ドルフィンズの「ダン・マリーノ」、ブロンコスの「ジョン・エルウェイ」、パッカーズの「ブレッド・ファーブ」、そして49ersの「ジョー・モンタナ」。挙げたのはQB(攻撃の司令塔的ポジション)ばかりだが、彼らがキラ星の如くスーパープレーで観客を魅了していた時代を私は知っている。他にも記憶に残る選手を時代の前後に関係なく挙げると、49ersでモンタナとのホットラインを築いた「ジェリー・ライス」、神出鬼没のセカンダリー、スティーラーズの「トロイ・ポラマル」、魂のタックラー、レイブンズの「レイ・ルイス」、チャージャーズのLTこと「ラザニアイン・トムリンソン」、ライオンズのメガトロンこと「カルビン・ジョンソン」、まだまだ伝えたい選手がいる。そして現代においても、必ず後世に名が残るだろうスーパースター候補がいる。タイタンズの「デリック・ヘンリー」、レイブンズの「ラマー・ジャクソン」そしてチーフスの「パトリック・マホームズ」。一度何かの動画で彼らのプレーを見ていただけないだろうか、圧倒的な走力、相手を見て一瞬で守備網を切り裂く状況判断、もう捕まるというギリギリのタイミングで通す起死回生のパス。トップアスリートの持つ凄みをまざまざと目に焼き付ける事が出来るはずだ。
私が残念なのはあの日大悪質タックル事件だ。あの事件でアメフトは野蛮で危険なスポーツというレッテルが貼られてしまった。その後NHKはNFLをBSで放映していたのだが昨年のシーズンから取りやめてしまった。悔しい、本当に残念でならない。
おわり
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