3月16日 懐かしアニメ万歳(その1)

 今回はアニメについて語りたい。ただこれから挙げる珠玉のアニメ作品たちに、「そのとおりだ!」と同意していただけるのは、少しお歳を召した私と同じアラフィフ、そしてアラフォーの方々だけだと知りつつ語る事にご容赦をいただきたい。


 私が物心がついて最初にハマったのは巨大ロボットものではなかったか。〝マジンガーZ〟〝グレートマジンガー〟〝UFOロボグレンダイザー〟巨大ロボットが圧倒的な力で敵をなぎ倒す。毎回見終わった後の爽快感がたまらなかった。必殺技に名前がついているのもかっこよかった。「ロケットパンチ」「ブレストファイヤー」。当然だがごっこ遊びにも取り入れて私たちは遊んだものだ。

 そして未だにそらでオープニングの曲を歌えることに驚く。昔のアニメの曲は本当にいい曲が多かったのではないか。特にマジンガーZのオープニングは秀逸だ。ドラムのバスドラムだか太鼓だか、重低音の打楽器の〝ドドンドン、ドドンドン〟というビートにトランペットなどのフォーンセクションがクレシェンドで絡んでくる前奏。一気にテンションが上がったところに水木兄貴の厚くて熱いボーカルが刺さってくる。しかもその歌詞が「♬空にそびえる黒鉄くろがねの城~」。

 黒鉄くろがねとは今にして思えば鉄の事なのだか、この〝KUROGANE〟という響きがもう途轍とてつもない物を想像させ、その後に続く〝城〟という言葉との相乗効果でマジンガーZの絶対的で圧倒的な力を頭の中で形作った。


 以下に私の記憶に残るアニメの名作を記していきたいが、放映時期が前後するかもしれない事にはご容赦いただきたい。


【フランダースの犬】

 言わずと知れた世界名作劇場で放送された作品の中でもファンは多かったのではないか。最終話だと記憶しているが、ルーベンスの絵を奇跡的に見た後にネロとパトラッシュが辿る運命に号泣した事を覚えている。


【みなしごハッチ】

 ハチのハッチが離れ離れになったお母さんを探す中で色々な人(虫)たちに会いながら様々な経験をするといういわゆるロードムービー的な作品で、ハッチが苦労して旅をする様を毎回必死に応援していた。

 確か当初敵役のカマキリのおじさんが、色々な事があるなかでハッチを応援する味方になり、遂にはハッチのお母さんをさらったスズメバチたちと戦い、壮絶な最後を遂げたはずだ。このシーンでも号泣したのを覚えている。


【バビル2世】

 横山光輝先生の漫画作品がアニメ化されたものだが、光一君が繰り出す超能力や3つのしもべ達(ロプロス、ポセイドン、ロデム)がかっこよくて、よくバビル2世ごっこをしたものである。このアニメのオープニングの曲もとてもいい曲だった。これもドラム?のシンバルの〝ジャンジャジャジャジャーン〟という破裂音にホーンセクションが絡み、余韻を残す箇所でホルンと思われるソロの音色が2回入る。「♬砂の嵐に隠された~」そしてこの曲も未だにそらで歌える。


【未来少年コナン】

 今の子供たちに〝コナン〟って知ってる?と聞けば〝名探偵コナン〟しか思い浮かばない事だろう。でも私にとってコナンと言えば〝未来少年コナン〟だ。超磁力兵器という兵器の使用で多くの大陸が沈んだ後の世界で、コナンとラナ、ジムシィが織りなす冒険には毎回ドキドキした。

 監督が宮崎駿で、今思えばコナンがラナを初めて見つけるシーンなどは、形は違えどその空気感などは、のちの宮崎アニメの傑作〝天空の城ラピュタ〟のパズーとシータが出会うシーンにつながっているのではないだろうか。とにかくそれぞれのキャラが立っていた。この作品が好きだった方なら、ダイスやモンスリーという名前を聞くだけでも〝ハイハイいましたいました〟と笑顔になれるのではないか。



 まだまだ挙げたいアニメがあるので、今回を(その1)とし、続けさせていただく。


続く

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