3月10日 タイヤ交換

 今週になってからここ札幌でも暖かい日が続いている。いよいよ待ち遠しい春がやってくる。タイヤを夏タイヤに交換し、路面状態を気にしないで車の運転ができるようになるのももうすぐだ。そこで今日はタイヤ交換について話をさせていただきたいと思う。


 〝タイヤの交換〟が必要なエリアの境界線はどこなのだろうか?仙台に出張で行っていた時の感覚では、宮城県において基本街中だけを走る分には冬タイヤへの交換は必要なく、峠を越えたりスキー場に行ったりする人がタイヤの交換が必要という印象だった。そして大阪に両親と住んでいた時には家の車のタイヤを交換した記憶はない。しかし、ここ札幌ではタイヤ交換は冬の間は車には乗らないという人以外、必ずしなければならない作業である。年に2回、冬の前には夏タイヤから冬タイヤへ、冬が終わると冬タイヤから夏タイヤへの交換が必要で、これがなかなか面倒で、中途半端に骨の折れる作業なのである。


 もちろん割り切って費用を払ってガソリンスタンドや、カー用品店でカーピットの設備があるところで交換する手はある。最近は女性でもゴツいRV車に乗っている方も多く、そういった方はあの太くて重たいタイヤを交換するには当たり前のように費用を払って交換されている方が多いのではないか。

 ところがファミリカーともなると男性であれば手間ではあるが交換作業ができないわけでは無い。もちろん女性でもタイヤの交換ぐらい朝飯前という方もいらっしゃるだろう。ただどうやってもそれなりの時間はかかるわけで、ある時期私は自分でやるか、カー用品店に持って行くか、その年毎に判断していた。しかし大抵の場合、自分でやろうと思いつつ、その手間からか伸ばし伸ばしにして結局雪が降ってしまい、妻にタイヤを車に積んでカー用品店に走ってもらうという結末を迎えていた。

 

 そこである時考えた、〝タイヤ交換の作業内容を低減すればもっと自分で交換することに関する精神的なハードルが下がるのではないか〟と。実際タイヤを固定しているナットは5×4輪=20箇所あり、車に備え付けのホイールナットレンチを使用しての手作業では、20箇所緩めてタイヤを代えた後、20箇所締めるといったハードな作業となっていた。加えて車を持ち上げるジャッキアップの作業についても重いジャッキハンドルをぐるぐると何度も回す作業には骨が折れた。またそれら作業姿勢が半分しゃがんだ状態でしなければならず、腰にはかなりの負担となった。だから作業を開始するにはそれなりの覚悟が必要でついつい後回しになってしまっていたのだ。まずはここにメスを入れようと私は決心し、カー用品店に向かった。


 私は車の電源ソケットから電源を取って動く〝インパクトレンチ〟と、車の重量に耐えうる〝フロアジャッキ〟を購入した。この二つのアイテムによってタイヤ交換作業が一気に楽になった。時間も要する時間も半分程度になったし、疲れ方も半減したと思う。この二つのアイテムを購入してからというもの、何かの理由でカー用品店に行った事もあったかもしれないが、ほとんどのシーズンにおいて、妻に手伝ってもらいながら私がタイヤ交換を行なっている。〝道具〟とは偉大である。


おわり

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