第33話 ドラゴン
冒険者ギルドにいくと、受付係の人達が急いでいた。
「どうしたんですか?」
と、聞くと、
〈この街に、騎士団長様がいると聞いたんですよ。〉
と、返ってきた。「Oh…。」と思いながら、ケンナさんについて説明した。
〈じゃあ、騎士団長様は王都に帰られたのですね?〉
「はい。そういうことです。」
〈良かった。騎士団長様は、厳しい方だと聞いておりましたので、冒険者ギルドの人達に注意を言って騒動にならないかとても心配だったんですよ。〉
「大変でしたね。ギショクさんはいますか?」
〈はい、いますよ。ギショク先輩!ヨウカさん達が呼んでますよ。〉
[は〜い。こんにちは、ヨウカさん。ユウキさん。リョウナさん。コチカさん。コミチさん。スーユさん。]
「『〘〔《❨こんにちは!❩》〕〙』」
[今日も討伐系の依頼を探しているんですか?]
「はい。」
[なら今日は、これがいいと思います。]
[ドラゴン退治です。正確には、スミ橋に居るドラゴンを追い払ってください。]
「〘『〔《❨はい!!❩》〕』〙」
こうして、依頼を受けた僕達はスミ橋に向かった。
まじで、ドラゴンが居た。
「お〜い。ドラゴンさん、そこどいてください。」
{嫌です。私は今、罰ゲーム中ですから。}
「どういうことですか?」
{私達ドラゴンは暇だったので、クジ引きをして、そこで一番運がないドラゴンが30年間ドラゴンの里から出ないといけないというルールで、クジ引きをしたら負けたんですよ。}
「ご愁傷様です。」
{ありがとうございます。でもここは、どけませんよ?}
「まぁまぁ、聞いてくださいよ。」
{??}
「貴方は、ここをどきたくない理由はなんですか?」
{家に帰れないからです。}
「つまり、帰る場所があればここを退くと言うことでいいんですよね?」
{まぁ、そうです。}
「なら、僕達の家に来ませんか?」
{いいんですか?}
「少なくとも、僕はいいですよ。」
『俺もえぇで。』
〘俺も。〙
〔うちも。〕
《私もいいですよ。》
❨家に帰れないのは、可哀想なのだ。だから、いいよ。❩
{ありがとうございます!でも、家に入れませんよ?}
「安心せい、妖術・反転。」
僕がそう言うと、ドラゴンさんの体が縮まり、赤毛のロングヘアの美少女になった。全裸だった。服をリョウナくんにボックスから、出してもらった。
{すごいですね!こんなことできる人達がいるなんて知りませんでした。世界は、広いですね。}
〔そんなことないで〜。この人達が化け物なだけやで。〕
{ふ~ん?あとで、服を買いに行きましょう。この服、小さいです。}
「了解。」
「ドラゴンって、どんなステータスをしているんですか?見てもいいですか?」
{いいですよ。}
「妖術・見極め!」
そう言い、ステータス画面が表れた。
名前 ヒスカ 性別 女
種族 ドラゴン
レベル 56
HP 70836/73000 MP 66802/68000
スキル 状態異常マスター 自然回復
空中回避 飛翔
全言語理解 全属攻撃耐性
物理ダメージ6分の1 落氷カウンター
雷撃カウンター カウンターポイズン
飛火カウンター カウンター睡魔
ぐ〜るぐ〜る 不幸な者
追い討ちの弱体化フィールド
ドラゴン覚醒 暗視
変身 ドラゴンブレス
と、なっていた。
攻撃するだけ、避けるだけで、相手が状態異常になって、しかも、弱体化する効果付き。「なんて、すごいんだ。」と、思いながら、
「状態異常好きなんですか?」
{はい!相手が弱体化して、倒しやすくなるからです。}
こうして、ドラゴンさんこと、ヒスカさんが仲間になりスミ橋からどいたので、依頼達成を冒険者ギルドに伝えに行き、依頼達成金をもらい、家に帰った。
ヒスカさんが、仲間に加わったのでパーティーをしてから、お風呂に入りベットに飛び込み、僕はすぐに寝た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます