第29話 スーユの妹

トヤミさんについて行き、トヤミさんの家についた。


〈ここが私の家です。きれいでしょう。〉


たしかにきれいな家だが、同時に不気味である。


〔ここに、いるんやな?〕


〈はい!〉

〈ただいま。〉


[おかえりなさいませ。]


〔あ〜、やっぱり。どうも。〕


[げっ、なんであなたがここにいるのですか?]


〔ひどいな〜、実の姉なのに〜。〕


[私を置いて、先に死んだ人じゃないですか?]


〔あのときは、そうするしかなかったんや。〕

〔うち、疲れとったから。〕


[はぁ〜、まぁ、いいです。こちらの方たちは?]


〔うちの仲間やで〜。〕


「ヨウカです。」


〘リョウナです。〙


『ユウキです。』


《コミチです。》


❨コチカです。❩


[私は、ユース・フィンル。そこにいる、スーユの妹です。]


「姉妹で自殺したんですか?」


[はい、姉が自殺したあと、次の日ぐらいに私も首を吊って死にました。]

[その後、気づいたら幽霊になっていて、そこいらを彷徨っていたところをトヤミ様に助けていただき今はメイドをしております。]


〔うちと、おんなじ感じやな。〕

〔まぁ、妹が元気にしてるようで何よりや。〕


[姉も、元気だったのですね。そこいらで、くたばってるんじゃないかと思いました。]


〔姉に対して失礼やないか?〕


[別に失礼ではないと思いますよ?根性なしですから。]


〔やっぱり、ひどいな〜。〕


スーユさんとユースさんは仲がいい姉妹だった、ように感じた。


〔トヤミさん、ありがとうな、妹が元気にしてることがわかって安心したわ。〕


〈良かったですね。〉


〔ユース、いつでもうちの家に遊びに来てな。〕


[わかりました。また、いつか行きますね。]


〔それじゃあ、さいなら。〕


スーユさんがそう言い、僕達は僕達の家に帰るのであった。

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